【JCCS2020】VANTECH　4代目コルドバンクスを初公開 -

国産キャブコン（キャブコンバージョン）を代表するモデル「ＺＩＬ（ジル）」を中心に、軽キャンパーやバンコン（バンコンバージョン）まで幅広いラインアップを持つ「ＶＡＮＴＥＣＨ（バンテック）」。今回の「ジャパンキャンピングカーショー２０２０」では、キャブコンのエントリーモデルとして人気の「ＣＯＲＤＥ　ＢＵＮＫＳ（コルドバンクス）」の新型モデルを初公開する。また、毎回趣向が凝らされているブースはコンセプトを「次の旅先、日本。」とし、明るいエリアと暗いエリアを設けることで朝夕の時間軸を表現。キャンピングカーとともに移り行く景色や雰囲気の中で、バンテックのフルラインアップが体感できる空間となっている。

▼CORDE BUNKS

ジルと同じくトヨタ・カムロードをベースとしながら、全長５ｍ以下のボディサイズで取り回しもしやすく、豊富なオプション類から“自分好みのキャンピングカー”に仕立てられることが魅力の「コルドバンクス」。同車がフルモデルチェンジを実施し、４代目となった新型車が今回のイベントで初公開された。

新型車は「遊びに本気の大人達へ」をコンセプトに、設定できるオプションを増やすとともに、様々な用途に使える荷室を備えることで、キャンピングカーを遊びのツールとして使う方法を提案している。

センターエントランスや、リヤの常設２段ベッドといったレイアウトは先代から継承しつつ、ベッドマットは脱着式とし、荷室高を約１００ｍｍ高くすることで、トランクスペースとしての使い勝手を大きく向上。さらに、荷室の床面はＦＲＰパンを設置して防水仕様とし、化粧板も傷の付きにくいポリウレタン製とすることで、よりタフな使い方にも対応できるようになった。

また、リヤベッドの下を扉にすることでペットのウォークスルーも可能。加えて、ベットマットを外し、パイプハンガーにコートなどの長物を収納できるウォークインクローゼットのような使えるほか、ハンガーやフックを吊るすことにも適した長押（なげし）もインテリアにアクセントを与えている。

■キャブコンのエントリーモデルとしても最適

インテリアは、ジルの暖色系照明と打って変わり、平面発行のＬＥＤが明るく照らす空間となっており、内装色はダークブラウンとライトブラウンの２タイプから選択可能なこともコルドバンクスの特徴。新型車からルームエアコンも標準装備となったほか、随所にスポットライトやＵＳＢ＆ＡＣコンセント、ポータブル冷蔵庫の専用置き場も設けられるなど、細部にわたって利便性を追求した。

冷蔵庫や電子レンジ、ソーラーパネルなどはオプションとすることで、５８６万円（税別）からという価格設定を実現したことも大きなポイント。遊びのツールとしてだけでなく、幅広い使い方に対応する１台となりそうだ。

【車両概要】

ベース車両：トヨタ：カムロード

乗員定員／就寝人数：7名／5名

登録ナンバー：8

全長×全幅×全高：4995mm×1980mm×2960mm

価格：586万8000円～（税別）

▼V670

「Ｖ６７０」は、デザインや架装の自由度が高い「フィアット・デュカト」のシャシーを活かし、バンテックの最新技術を惜しみなく投入したモデルだ。スタイリッシュかつ高級感あふれるスタイルを融合させ、国産モーターホームの礎となる最高峰の１台となっている。

流麗なデザインとともにエクステリアで注目されるのは、専用設計されたオリジナルのエントランスドア。外からヒンジを見えないようにデザインすることで、キャンピングカーとは思えないような流麗なサイドビューを実現するとともに、半ドア状態でドアを自動的に閉めるオートクロージャー機能も採用。さらに、ドアのガラスは、ボタン操作で透過ガラスとすりガラスに切り替えることも可能で、高い実用性も備えている。

センターエントランスを採用した室内は、フロントにダイネット、リヤにはベッドをレイアウトするオーソドックスなスタイルとした。ダイネット部の前向きシートと横向きソファーは本革となっており、白基調の内装と合わせてフラッグシップに相応しい上質な空間とした。また、ダイネットスペースには液晶テレビを装備。室内から外の景色を楽しみたいときには、ボタン一つで格納することも可能となっている。