【JCCS2020】トイファクトリー、温かみのある家を車室内に再現「Casa Home Style Edition」

キャンピングカー イベント

バンコンの製造・販売で国内トップシェアを誇るキャンピングカーのコーチビルダー「トイファクトリー」は、家具やその素材にこだわった特別仕様の「Casa Home Style Edition(カーサ・ホーム・スタイル・エディション)」を発表、人気のバンコンモデル5車種に設定された。スペイン語で“家”を意味する、そのこだわりのスタイルを紹介しよう。

新たに発表された「Casa Home Style Edition」は、トイファクトリーのバンコン・ラインアップの中でも人気の「バーデン」や「GT」、「ランドティピー」、「アルコーバ」、「コルドバクルーズ」の5車種に設定された、通常モデルとは内装素材の異なる特別仕様車となる。

「北欧や欧州をイメージさせる、柔らかさのある家具類や優しいデザインを好む方が、女性を中心に多かったこともあり、通常モデルとは別に選べる、新たなバージョンとして開発したのがCasa Home Style Edition」と話すのは、同社の藤井昭文代表。実は昨年、この新エディション開発へと繋がるワンオフモデルを製作し、大きな話題にもなっていた。

それが、ミュージシャン・GAKU―MC氏のために製作した「GAKU―MC号」。藤井代表は「GAKU―MC号は、近年ライフスタイルとして定着しつつある“VANLIFE(バンライフ)”に近いテーマを持ったキャンピングカー。新エディションもその延長線上で、自分の好みに合わせた生活雑貨やフロアマットを選んだり、またアレンジすることで、まるで家にいるような感じになる」と話す。

自宅にいるような落ち着きとナチュラルで温かみある車内空間

新エディションのレイアウト自体は通常モデルと同じで、一番の違いは家具や床等の素材が異なることだ。自然素材を活かし、優しいアースカラーでまとめられている室内空間は、確かに、冬が長い環境の中、家内で快適に過ごすために発展した北欧デザインを思わせる居心地の良さ、温かさを感じることができる。

その家具類の中でも、特に違いをもたらしているのがシートファブリックやフローリングの床、シンク周りにしつらえたタイル等だ。まず、新しいシートやマットには、尾州(愛知県北西部)の高品質生地を採用し、自動車基準の難燃・耐摩耗素材として仕上げた。「糸や染め、織りのパターンも、染工や織り職人と当社の開発陣で厳選して作り上げている」と藤井代表。家にいるような感じを特に演出しているフローリングは、同社が本拠を置く岐阜県東濃地方を産地とする天然の東濃ひのきを使用。伊勢神宮の式年遷宮でも使われる御神木の産地としても有名なこの木材は、木目が細かく反り曲がりも少なく、抗菌・耐久性に優れていると言われている。藤井代表も「今回、他にはないユニークな特徴として、表面に特殊なコーティングを施して、キズが付きにくい加工もしている」と話す。

家のキッチンのようなシンク周りを演出するのは、壁面に貼られた美しい美濃焼タイルだ。こちらも地元である東濃地方の地場産業として有名な窯業地で生産された焼き物で、先のシートやフローリングを含め、随所に地産素材を使っているのも新エディションの特徴となっている。このタイルは、種類もホワイト、ミックスブラウン、ミックスブルーから好みに合わせて選択が可能。また、シート生地も選べる予定だ。

東濃ひのきを用いたフローリング
尾州織物を採用したシートファブリック
美濃焼タイル
Casa Home Style Editionの室内収納

その他、特別仕様として、新エディションを示すロゴプレートの設置やエアロウィンドウに特別色であるガンメタルを採用。ベース車両は、トヨタ・ハイエース・スーパーロングキャンパー特装車となる。ジャパンキャンピングカーショー2020では、バーデン、GT、ランドティピーの同エディションの展示を予定している。

【価格】

■バーデン [Casa Home Style Edition] 価格:621万5000円~(税込)
■GT [Casa Home Style Edition] 価格:621万5000円~(税込)
■ランドティピー [Casa Home Style Edition] 価格:591万8000円~(税込)
■アルコーバ [Casa Home Style Edition] 価格:632万5000円~(税込)
■コルドバクルーズ [Casa Home Style Edition] 価格:621万5000円~(税込)

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