日産、新たな電動駆動 4輪制御技術を「e-4ORCE」と命名

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日産は、新たな電動駆動 4輪制御技術を「e-4ORCE」と命名し、電気自動車の性能を更に押しあげると述べている。「e-4ORCE」は、瞬時にトルクを4輪に伝え、多くのプレミアム・スポーツ・カーに匹敵する安定したパワーとハンドリングを実現する。

 

 

「e-4ORCE」の「e」は、100%電気自動車の電動駆動に由来しており、また、「4ORCE(フォース)」は、物理的なパワーとエネルギーに四輪駆動の「4」を掛け合わせている。

 

「e-4ORCE」は、「e-4ORCE」は電気自動車のスムーズで安定した出力とブレーキ性能の実現を目的として、日産「GT-R」のATTESA E-TS電子制御トルクスプリット四輪駆動システムおよび日産「パトロール」のインテリジェント4×4システムの開発実績を通じて開発された。

 

車体の振動を最小限に抑える「e-4ORCE」が乗り心地を向上するほか、フロントモーターに加え、リアモーターの回生ブレーキも併せて活用することで、渋滞時でも揺れが少なくなり、また同様に、凹凸のある路面や、加速時には、モーターを最適にコントロールすることで車体姿勢の変化を抑え、快適なドライビングを提供する。さらに、モーターの駆動力やブレーキをきめ細かくコントロールすることで、高いライントレース性能を実現した。

 

日産自動車で研究・先行技術開発を担当する専務執行役員の浅見 孝雄氏は、「『e-4ORCE』は正確なハンドリングと安定性で、ドライバーに今まで以上の安心感とワクワク感をご提案します。この技術により、滑りやすい道でも思い通りのコーナリング性能と高いトラクション性能を実現するほか、乗る人すべてに快適な乗り心地を提供します。」とコメントした。

 

アメリカのラスベガス コンベンションセンターにて1月7日から10日まで開催で開催されているCES2020会期中は、日産ブースで「e-4ORCE」を搭載したゼロ・エミッション クロスオーバーの「ニッサン アリア コンセプト」を展示するほか、同技術を搭載したテストカーもラスベガス市内で併せて公開する。

 

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