いすゞとボルボ・グループ、商用車分野での戦略的提携に関する覚書を締結

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いすゞ自動車とボルボ・グループは、商用車分野における戦略的提携に向けた覚書を締結したと発表した。

 

自動車業界は、100年に一度といわれる大変革期に直面し、特に商用車の分野では、物流業界における多くの課題やカスタマーの幅広いニーズに応えるために、先進技術への対応など新たなソリューションの創出が求められている。いすゞ自動車とボルボ・グループは、このような課題を共有し、対等かつ良好な関係を構築し、それぞれが得意とする商品や展開地域を相互に補完しながら、商用車業界に新たな価値を生み出していくための最適なパートナーであるという認識が一致し、長期的な協業機会について検討していくこととなったと述べている。

 

今後両社は、トップマネジメントにより組織するアライアンスボードのもと、【①先進技術/CASE対応に向けた技術的な協力体制の構築、②日本およびアジアを中心とした海外市場での大型トラック事業強化、③来るべき物流革命に向けた中・小型トラックの幅広い協業可能性を追求】の内容について、協業の形態や対象範囲を検討していくとしている。

 

両社は、上記の戦略的提携の第一弾として、特に日本およびアジア地域での事業を強固にしていくことを目的に、ボルボ・グループが保有するUDトラックス株式会社およびUDブランドで展開している海外事業について、いすゞに譲渡するための手続きを開始することに合意した。今後は、対象事業の決定、いすゞによるデューデリジェンス、および関連当局の認可を経た上で、最終的な譲渡価格を合意し、2020年末までの手続き完了を目指していく。

 

いすゞの片山社長は、「いすゞとボルボ・グループは、商品、技術、地域の視点で両社のマッチングは最適であり、協業可能性はあらゆる商用車領域で世界各地に存在すると確信しています。両社の協業は、来るべき物流革命の時代にお客様と社会の新たな価値を生み出す機会になるでしょう。」と語った。

 

また、ボルボ・グループ プレジデント兼CEOのルンドステット氏は、「ボルボ・グループといすゞはゆるぎない信頼関係のもと、価値観やWin-Win精神を共有してきました。先進技術やその他あらゆる分野で幅広い協業を進めて行くことでお客様や事業パートナーのニーズに応えてまいります。また、本協業はUDにとって更なる成功への旅立ちになるでしょう。」とコメントした。

 

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