最新ディスプレイオーディオでナビアプリやサブスクを使うとどのくらい通信量がかかるのか調べてみた!

コラム・特集

2019年9月17日に販売が開始された新型カローラツーリング。国内トヨタ初となる「ディスプレイオーディオ(DA)」を標準搭載しています。

スマホとクルマが繋がることで、新しいナビ体験ができるディスプレイオーディオは魅力的です。利用するユーザーとして気になるのは、ディスプレイオーディオを使うことでスマホが速度制限にかからないのかと言うところです。

大手キャリアから大容量プラン等も登場していますが、多くのユーザーは月に数GBを契約したライトユーザーです。そんな小容量を契約したユーザーの不安を解決すべく、ディスプレイオーディオでナビアプリやサブスクを使うとどのくらい通信量がかかるのか調べてみました。

■通信量と通信料金の違いについて知っておこう!

ディスプレイオーディオを利用した場合に100%かかるのはデータ通信量です。データ通信量は、インターネット、メール、アプリなどをスマートフォンで使う際にかかるもので、最近は動画を見たりオンラインゲームをする人も多いのではないでしょうか。その他にも、常に通信を必要とするアプリは、データ通信量が多くかかります。

契約容量ごとに変わりますが、契約しているデータ通信量プランの上限を超えると通信制限がされ、通信速度が極端に遅くなります。

また、最近の携帯会社の通信プランは、ほとんどの場合が定額制のいわゆるパケットし放題プランになっていますが、中には通信をした分だけ料金がかかるプランも存在しています。

ディスプレイオーディオを使う上で、自分のスマホの契約している通信量と料金プランについて理解しておくことが大切だと言えます。もし不安な場合は、是非一度お近くの携帯ショップ等での確認をおすすめします。

■ディスプレイオーディオでナビアプリを使うと通信量はどのぐらい使われるのか?

ディスプレイオーディオを使うとナビアプリの通信量はどのぐらい使われるのかを検証しました。出来るだけ条件は一致させて行いましたが、利用環境により多少結果が異なるのであくまで参考程度に考えてください。

今回の通信量テストでは、お台場から東京ビッグサイト間約3km、ナビ推奨ルートで約10分の距離をひたすら往復しながら計測しました。今回はできるだけ正確な数値を計測したいので、通信量は毎回リセットをしてゼロの状態から、細かく使うアプリとディスプレイオーディオで使用するシステムまで分けて計測しました。

計測結果は以下のとおりです。

利用したナビ 開始時の通信量 到着時の通信量 使用したシステム
GoogleMap 0MB 3MB Android Auto
Yahoo!カーナビ 0MB 6MB CarPlay
Appleマップ 0MB 3.7MB CarPlay
LINEカーナビ 0MB 38.1MB Smart Device Link
TCスマホナビ 0MB 27MB Smart Device Link
Smart Device Link+LINEカーナビ

結果からお伝えすると、最も通信量を消費する組み合わせは「Smart Device Link+LINEカーナビ」です。次いで多いのは、Smart Device Linkを利用したTCスマホナビでした。これはあくまで推測ですが、Smart Device Link利用時はケーブルだけではなく、Bluetooth接続もしていることが影響しているように感じました。

Android AutoやCarPlayでは、ナビアプリを利用してもそれほど通信量を消費しないため、あまり不安に感じる必要はありません。Smart Device Linkについては、思ったよりも、通信量を消費するため、ナビを12時間利用で約3GBを消費する計算になります。

大容量プランを契約されている方であれば問題ないですが、格安SIMなどで低容量プラン(1GBや2GB)を契約されている方がSmart Device Linkを利用すると、通信制限にかかる可能性があるかもしれません。

繰り返しになりますが、利用環境により通信量は異なるので、上記の結果はあくまで参考程度に考えてください。

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