独アウディ、EV「e-tron」の技術改良で航続距離が25km延長

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独アウディは、「e-tron Sportback」の発表と同時に、初の電気自動車「e-tron」に技術改良を施し、効率をさらに向上させるため、駆動システム ハードウェアの最適化に加えて、ソフトウェアの調整も実施され、航続距離がそれぞれ25km延長された。

 

「e-tron」の航続距離をさらに延ばすために、「小さな改良の積み重ねが大きな差を生み出す」をスローガンとし、技術改良が実施された。新しいホイールブレーキを採用したことにより、残留ブレーキトルクと呼ばれるブレーキパッドをディスクに短時間当てたときに発生するエネルギー損失をさらに削減することが可能になったほか、駆動システムもより効率的になった。電力損失や引きずり損失なしに走行できるという非同期モーター コンセプトの利点により、さらに効率が向上したほか、e-tron 55 quattroに搭載されるバッテリー容量95kWhのうち、86.5kWhの正味電力を利用できるように改良された。

 

【柔軟性の高い熱管理システムで冷却性能を改善】

冷却性能についても改善を実施し、4つの独立した回路から構成される柔軟性の高い熱管理システムが見直され、高電圧コンポーネントの温度をさらに効率的に調整することが可能になった。冷却液回路内の体積流量が減少しているため、ポンプの消費電力も少なくなっている。この冷却回路により、急速直流(DC)充電に対応し、長いバッテリーライフサイクルが実現し、高負荷下でも繰り返し優れたパフォーマンスを発揮することが可能になっている。また、標準装備されるヒートポンプは、高電圧バッテリーの廃熱を利用してインテリアを暖房する。

 

【航続距離の延長に寄与する改善された回生システム】

航続距離の最大30%は、革新的な回生システムによるもので、ドライバーがアクセルペダルから足を離したコースティング時、およびブレーキペダルを踏んだ制動時の2種類の方法で回生を実施する。いずれの場合も、電気モーターはジェネレーターとして機能し、運動エネルギーを電気エネルギーへと変換する。日常走行の90%以上のシナリオに適用される最大0.3Gまでの減速時に、高電圧バッテリーは、ジェネレーターとして機能する電気モーターによって充電される。回生システムは、コースティングモードと制動時の両方で、前後の電気モーターのエネルギー回生を、連続可変的に調整する。

 

【スポーティなSライン エクステリアパッケージを設定】

Sライン エクステリアパッケージは、20インチホイールとスポーツ エアサスペンションを備えており、より特徴的な造形になったバンパーには、より大きく、より印象的なエアインテークトリムが設置され、エアフローを改善する。ラジエーターグリルにはSライン エンブレム、照明付きのアルミニウム製ドアシルトリムにはSロゴが装着されている。また、ベースモデルとは対照的に、Sライン エクステリアのアタッチメントは、ホイールアーチトリム、ドアシル、バンパー、ドアミラーを含めてボディ同色となっている。さらに、シングルフレーム、サイドウィンドー、バンパーを強調するブラックスタイリングパッケージもオプションで用意している。

 

【2種類の出力バージョンを設定】

「e-tron Sportback」の市場投入時に、2種類の出力バージョンを設定し、50 quattroは、「e-tron」と「e-tron Sportbackクーペ」の両方に設定され、230kWの出力と540Nmのトルクを提供する。このモデルの0~100km/h加速は6.8秒で、最高速度は190km/hとなっているほか、バッテリーシステムの重量は、55 quattroモデルよりも約120kg軽量で、エネルギー容量は71kWhとなっている。その結果、e-tron 50は、フル充電で最大336km(WLTPサイクル)を走行可能で、流線型のボディを備えたSportbackバージョンの航続距離は347kmとなっている。ベース価格は、「e-tron 50 quattro」が6万9,100ユーロ、「e-tron Sportback 50 quattro」が7万1,350ユーロとなっている。

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