アストンマーティン、新型SUV「DBX」日本初公開

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106年の歴史を誇る英国ラグジュアリー・ブランド「アストンマーティン」が初のSUV「DBX」を発表し、11月21日に日本国内で初披露した。

新型DBXは、2015年のジュネーブモータショーで発表されたデザインコンセプトが初出。「白紙の状態から始め、まずはSUVの定義を行った」とリチャード・ハンバート副社長。そのプロセスの中で、「SUVが選ばれる理由として“多様性”という言葉が多く出てきた」と語る。一方で、「アストンマーティンらしい走行性能やルックス、サウンド、さらには高級な素材、クラフトマンシップ等がなければアストンマーティンとは言えない」とし、SUVに求められる多用途性に、スポーツカーとしてのパフォーマンスを融合。ハンバート副社長は「比類なきモデルになった」と話した。

リチャード・ハンバート副社長

アストンマーティンで商品企画を担当する戸井雅宏ダイレクターは、新型DBXのプロダクトポジショニングとして3つのポイントを紹介。一つ目として「本格SUVの実用性」を挙げ、「優れたオフロード走破性とオンロードコントロールはもちろんのこと、前・後席の快適性、特にインテリア空間の広さはクラス最大。すべてのライフスタイルに適合した多様性を実現した」と説明。

二つ目は「スポーツカーとしての高揚感」として、「アストンマーティンの伝統であるスポーツカーの運転性能はしっかりこのクルマに組み込んでいる。運転状況に的確に対応するシャシー性能、軽量プラットフォームの採用によって、操縦安定性と快適性向上を目指した」。

三つ目は「アストンマーティン流のラグジュアリーをぜひ感じてもらいたい」と戸井ダイレクター。「伝統のハンドメイドとクラフトマンシップ、そして現代的でラグジュアリーなマテリアルにも挑戦している」とし、「DBXは、美しさやスリークなプロポーションというアストンマーティンのデザインDNAを守りながら、本格的に使えるSUVをつくりあげた」と紹介した。

戸井ダイレクターのプレゼンテーション

DBXのボディサイズは、全長5,039mm、全幅(ボディ)1,998mm、全高2,220mmで、走行モードに応じて車高を45mm上昇から「スポーツ」モードの15mm下降、乗降時や荷物の積載時は「アクセス」モードで50mm下降までコントロール。あらゆる地形に対応すると同時に、実用面でも利便性を高めている。このドライブモードは、単に高さ方向の設定だけではなく、サスペンションやステアリング、エンジン、スタビリティコントロール等、最適なセッティングを総合的に行ってくれる。

パワートレーンは、「DB11」および「Vantage」にも搭載されている4リッター・ツインターボV8エンジンの最新バージョンを採用。最高出力550PS、最大トルクは700Nmで、2000回転から5000回転まで常に700Nmを発揮できるようチューニングされているのが特長だ。そのポテンシャルをフルに発揮すれば、0〜100km/hをわずか4.5秒で加速し、最高速度は291km/hに達する。

贅沢なハンドクラフト・インテリアは、アストンマーティンらしく上質で、ヘッドルームとレッグルームはクラス最大の広さ。くるみの木を職人が削り出した本木目をあしらった上級仕様もオーダーできるという。

車両価格は、英国で15万8000ポンド、ドイツで19万3500ユーロ、米国で18万9900ドル、そして日本では2299万5000円とアナウンスされており、2020年第2四半期より納車が開始される。

DBXアンベールの模様

アジア・太平洋地域に配車されている2台のDBXのうちの1台

DBXエクステリア
力強さを印象付けるツインエキゾースト・システム
グリル両側のデイタイム・ランニングライトは空力ダクトを囲むように配置

632リットルのラゲッジスペース

インテリア
スリムなドアシルエリア

■ 関連リンク
アストンマーティン
https://www.astonmartin.com/ja

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