遠藤徹の業界ココに注目!2020年は次世代の軽自動車が相次ぎ登場

コラム・特集

2020年は軽自動車に注目!

2020年は次世代の軽自動車が相次ぎ登場し、同市場は新型車効果で盛り上がる可能性がある。第46回東京モーターショーに参考出品されたコンセプトカーだけでなく、他のサプライズも来春から夏にかけて多数が登場する見通しだ。

まず第1弾となるのが、スズキの新型ハスラー。12月下旬発表、新年早々に発売となる。次いでダイハツ、日産、三菱自動車、ホンダやこれらのOEM供給モデルの動向にも注目したい。

ジャンルとしてはSUV、スーパーハイトワゴン、ハイトワゴンなど大型マーケットを形成するモデル揃いであるから、全体の盛り上がりに大きく貢献することになりそうだ。

多くが新開発のプラットフォームに、エンジンなど基本コンポーネントの一新、安全対策を進化させる。技術的にみると新世代パワーユニット、プラットフォーム、足回りなどの技術的進捗で、そのクオリティの高さには目を見張るものがある。

SUVジャンルにも新しい流れが感じられる。クロスオーバー、オフロードタイプに加え、さらに従来のスーパーハイトワゴンやハイトワゴンにもSUVテイストのモデルが設定されるなど多様化、多極化が進捗し、大型マーケットを形成しそうな趨勢となりつつある。

パワーユニットはベーシックの3気筒660㏄が世代交代で新開発となり、加えてモーターアシスト方式によるマイルドハイブリッド、さらにフルハイブリッドの時代も到来しようとしている。走りのポテンシャルアップには目を見張るものがあり、登録コンパクトカーとはあまり差がないドライブフィールを実現しつつある。安全対策のデバイスもさらに進化し、そのマーケットニーズは従来の低燃費を凌駕しつつあることが伺える。

 

<遠藤徹プロフィール>

専門分野はマーケット分析、商品戦略、販売戦略、執筆先:ベストカー、ドライバー、ザ・マイカー、カーアンドレジャー、その他週刊誌など。単行本執筆は約20冊

Tagged