遠藤徹の業界ココに注目!自動車メーカー各社の第2四半期決算が示すこと

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自動車メーカー各社の第2四半期決算が発表されている。好業績組と不振組の明暗には一定の傾向がある。商品戦略の違いである。好業績組は決まって積極的な新商品展開で成功している。不振組はいつまでも古いモデルを継続生産し、陳腐化で苦しんでいる。

開発投資を十分にする余力がないともいえるが、これを放置するとますます窮地に追いやられるのもまた事実である。売れ行き不振が重なると生産維持が難しくなり、イメージダウンも加速する。

電動化、安全対策、自動運転対策等の開発投資に資金が必要になり、モデルチェンジや新規モデルの投入ができにくい状況にあるのも確かだろう。ただ、放置しておけない状況にあるのも事実であり、多少無理してでも新規モデルの開発プロジェクトを稼働させているメーカーは苦境から脱出しつつある実例がある。同じ開発投資していてもそのプロジェクトが適材適所に生かされていないケースも見受けられる。

量販モデルのジャンルは大きく分けるとセダン、コンパクトハッチバック、ボックス型ミニバン、SUV、ステーションワゴン、軽自動車等がある。現在、マーケットニーズが確実に存在するのはコンパクトハッチバック、SUV、ボックス型ミニバン、軽ワゴン等である。これらを外しセダン、ステーションワゴンの開発に力を入れたりすると成功率は低くなる。

コンパクトハッチバックは、登録車では最も大きなマーケットを形成しており、新世代モデルは5~6年の周期で投入すれば成功率が高くなる。SUVは軽自動車、コンパクトクラス、ミディアム、ラグジュアリーの各クラスにまだオープンポイントがあり、新型車投入の余地が残されている。

 

<遠藤徹プロフィール>

専門分野はマーケット分析、商品戦略、販売戦略、執筆先:ベストカー、ドライバー、ザ・マイカー、カーアンドレジャー、その他週刊誌など。単行本執筆は約20冊

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