日産、電気自動車を活用したバーチャルパワープラント構築に向けた実証プロジェクトの継続を決定

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日産、東北電力、、三井物産、三菱地所、リコージャパンは、電気自動車の蓄電池を活用し、蓄電池を電力系統に接続して充放電する技術(V2G:Vehicle to Grid)の構築に向けて、10月24日から2020年3月31日まで共同で実証プロジェクトに取り組むことを決定したと発表した。

 

上記実証プロジェクトは、昨年度、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業「平成30年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業(V2Gアグリゲーター事業)」に採択され、当該補助事業の一環として取り組んできたもので、今年度も同補助事業に採択されたことから、引き続き実施する。昨年度は①仙台ロイヤルパークホテル(仙台市泉区)の地下駐車場に設置した充放電スタンド2台と電気自動車2台(カーシェアリング車両として提供中)を利用し、基本的な制御方法の特性を把握した。

 

今年度は、新たに、②仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)に隣接した高砂中央公園敷地内駐車場(以下、仙台うみの杜水族館隣接駐車場)に充放電スタンド2台、③リコージャパン仙台東事業所(仙台市若林区)・郡山事業所(福島県郡山市)の駐車場にそれぞれ1台ずつ充放電スタンドと電気自動車を設置して、複数箇所に配置した電気自動車の蓄電池の充放電を遠隔で同時に制御し、電力需給バランスの調整機能として求められる動作の正確性について検証する。なお、本実証プロジェクトでは、技術の実証に加えて、ビジネスモデルの検討を深掘りするため、それぞれ事業形態の異なる「①カーシェアモデル」、「②観光施設モデル」、「③事業所モデル」の3つに分類し、新たなビジネスモデルやサービスの開発に向けて検討していくとしている。

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