「有山勝利 の視軸」ガソリン価格をどう考えているか

コラム・特集

サウジアラビアの石油施設への爆破攻撃で、ニューヨーク市場では原油価格が高騰下落を見せ、やや高い水準に転じている。今後も楽観が許されない不安定な原油市場だが、日本ユーザーたちはどう考えているのか、パーク24㈱では会員制サービス利用者を対象にアンケート調査を行った(有効回答数7032名)。

まず、高いと感じる(レギュラー)価格は、「140円(1L当たり単価、以下同じ)」が最多の40%となり、以下「130円」が22%、「150円」が20%、「120円」が12%だった。過去3回の調査で最も多かった「130円」は、昨年より21%低くなっている。

2017年12月から現在に至るまで、店頭小売価格が「140円」を切ることはなく、18年10月には「160円」になっていた。

2年弱「140円」が続いていたことから、「130円」を高いと感じる人が減少したようだ。

クルマの所有状況別にみると、所有者が高いと感じる価格は140円以上(40%)、130円以上(27%)、150円以上(19%)の順であった。

一方、非所有者は140円以上(36%)、150円以上(28%)、130円以上(17%)となっており、150円以上は所有者より9ポイント以上高くなっている。「160円以上」「170円以上」と回答した割合も非所有者の方が高く、ガソリン価格に対する感覚に違いがみられた。

ガソリン価格によるクルマの利用頻度は「変わらない」「気にしない」と答えた人が73%で、前回より6ポイント増加した。

クルマの所有/非所有別では、所有者は「変わらない」が67%であったのに対し、非所有者は43%で、24ポイント低くなっている。「気にしない」は19%で所有者よりも12%高くなっている。非所有者はカーシェアリング利用が考えられ、その場合はガソリン代込みの料金設定になっているからだろう。

ガソリン価格が高騰した場合に購入を考えるエコカーの種類は、ハイブリッドが45%、今より燃費の良いガソリン車が18%、電気自動車が6%、クリーンディーゼル車が4%という順になった。

 

有山勝利プロフィール

1937年生まれ。1960年に総合輸入車ディーラーに入社、そのまま定年まで殆ど広報作業に従事、依頼により1966年より、ブリヂストン・タイヤニュース、週刊大衆に連載執筆、筆名に有川 浩を使用、月刊自家用車、報知新聞、日刊スポーツ、スポーツニッポン、ディリースポーツ、マイカー情報(札幌)、くるまにあ にも連載、単発は無数。媒体側と広報担当の双方と交友、互助の功を上げた。

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