【ワンダー速報】ハンズオフ比較対決!日産スカイライン vs BMW M850i 自動運転で使えるのはどっち?前編(M850i)

試乗レポート

■手離し運転はどこまで実用的か?BMW M850iで試乗実験

「はいどうもワンソクtubeです!」でお馴染みの(?)、クルマ買うチューバーことワンダー速報&ワンソクtube管理人のドラヨスです。

今回試乗させていただいたのは、2019年7月にビッグマイナーチェンジした、日産スカイラインの上位グレード、GT Type SP(HYBRID)と、BMWのM850i xDrive Coupeです。方やスカイラインも600万円オーバーと国産車ではかなり高級なセダンですが、一方のBMW M850iはオプション込で1,800万円オーバーと3倍以上の価格となっています。

M850i xDrive Coupe試乗車の価格は1,800万円を超える。

ただ、BMWのハンズオフでの自動運転は、このM850iだけに限ったわけではなく、すでに発売されている3シリーズなどにもソフトウェアアップデートで搭載が可能となっています。

今回のレポートでは、まず比較対決の前編としてBMW M850iの試乗レポートとハンズオフの体験記をお届けします。次回後編では、スカイラインの試乗レポートと、両車を比較した感想をまとめます。

■M850iの静的質感はさすがにフラッグシップと言えるもの

まず最初に試乗させていただいたのはM850iです。まず目の辺りにして、なかなか見ないワイド&ローな大型クーペの迫力に圧倒されます。

キドニーグリルが左右連結されてシャープになった新世代BMWのデザインですが、X7やX5のように超大型のキドニーグリルが嫌いな方でも、このデザインなら受け入れられるのではないかと思えるほど、自然に馴染んでいます。

M850iのボディサイズは、全長4,855mm×全幅1,900mm×全高1,345mmと、クーペとしては5mに迫る巨体で、さらに全幅も1.9mと堂々たるサイズ感。それでいて全高が1,345mmしかないのでそれはそれはワイド&ロー感が極まっています。

全長4,855mm×全幅1,900mm×全高1,345mmと超ワイド&ローなクーペスタイルは、なかなかお目にかかれないカッコよさ。

特に、リアから見たデザインが秀逸で、横長のリアコンビネーションランプとバンパー一体型のマフラーエンド(ダミーではない!)が、大人なクーペとしてはスポーティーさと上品さをうまく融合していると思います。

ただ、電動リアスポイラーなどのギミックはなく、あくまでエクステリアの演出としては控えめ。大人らしいラグジュアリーさとも言えますが、1,800万円クラスのフラッグシップとしては、所有欲を擽るようなわかりやすい演出もあっても良かったのではないかと思いました。

ワイド感溢れるリアビューはマフラーもダミーじゃなく好印象。しかし、フラッグシップクーペとしては電動リアスポイラーなどわかりやすいギミックもあると所有欲がより刺激されるだろう。

■内装は新世代BMWのインテリアそのもの

続いて内装ですが、こちらももちろん上質なマテリアルが使用されていてラグジュアリーさは感じるのですが、インテリアデザインは新型Z4以降統一されているBMWのデザイン文法に則ったものになっています。

インテリアは新世代BMWのデザイン文法に則ったもの。3シリーズからあまり代わり映えはしない印象。

たしかにクリスタルのシフトノブや、BOWERS & WILKINSの光るスピーカーなども高級感はあるのですが、価格が半分以下の3シリーズの内装とそれほど代わり映えしないというのが正直な感想です。それだけ3シリーズでも質感が良いということなのですが、M850iにはX5などであった温冷機能付きのドリンクホルダーやスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフなども無いので、それらがあればもっとラグジュアリー感があってよかったのにとは思います。

クリスタルのシフトレバーなど豪華な部分もあるが、X5にあった温冷機能付きカップホルダーやスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフもあればラグジュアリー感がさらに強まっただろう。

■走りは想像以上にジェントル!

そしてM850i xDrive Coupeに乗り込み、街中から試乗がスタートしましたが、走り始めて感じるのはその扱いやすさ。

4.4L V8ツインターボに8速ATが組み合わされていますが、街乗りで使っても非常に扱いやすく、「こんなに普通に運転できちゃっていいの?」と思えるほど。5m近い全長に2m近い車幅とは思えないほど市街地でもストレス無く運転できるのは、ステア操作やアクセル・ブレーキなど体の意思とクルマの動きに齟齬が無いからだと感じました。これはBMWでは他の車種でも貫かれている思想だと思うのですが、とにかく自分の意志に沿った挙動をクルマがしてくれるので、どの領域でも安心して運転ができているのだと思います。これがいわゆる「駆け抜ける歓び」なんでしょうね。

2トン近い重量物なのに、出足の発進加速から中間域までストレスフリーに加速できるのは、1,800rpmから最大トルク750Nmを発生させるエンジンと、それをダイレクト感あるフィーリングで伝えてくれる8速ATの仕上がりが良いからでしょう。そして乗り心地自体もフロント245/35R20、リア275/30R20という扁平率の高いランフラットタイヤを履いているとは思えないほど上質。スポーツクーペというともっと硬い乗り味を想像していましたが、これは極上と言っていいほどしっとりしているのに、それでいて路面の状況はしっかりとドライバーに伝えてくれる、BMWらしい世界観があると感じました。国産車でここまでの乗り心地が再現できているクルマは無いと思います。

そして高速にも試乗させていただきましたが、合流などの加速では0-100km/hを3.7秒で走るそのスペック通り、踏めばめちゃくちゃ気持ちイイ!2トン近いボディを文字通り一瞬で制限速度まで加速してくれます。さらに速いだけではなくどっしりとしたスタビリティがあって全然怖さの微塵も無いところが、さすがxDriveで4輪駆動しているところかなと思いました。これなら全天候で安心して踏めますね。

4.4L V8ツインターボに8速ATが組み合わされ、390kW(530ps)・750Nm(76.5kgm)という大出力とトルクにもかかわらず、街中でも扱いやすさを感じた。

■いざハンズオフ!M850iの自動運転は?

適度に渋滞した高速道路を走っていたので、実際にハンズオフの自動運転を試してみました。

ここでまず驚かされたのが、その使用条件の厳しさ。

まず、ハンズオフの使用できる高速道路が限定されており、一般道でのハンズオフは出来ません。

さらに、渋滞時の疲労軽減を目的としているため、60km/h以上でのハンズオフ自体ができないようになっています。

これはちょっと予想外。

なので、「首都高速での渋滞時のみ」、など使える条件がかなり少ないです。ちなみに、圏央道・第三京浜・京葉道路・アクアラインなどは使用対象外です。

ハンズオフが対応している道路は限られているのは意外だった。使える状況は少ないかもしれない。

この時点で、使用できる地域も限られているとは思いますが、運良く外環道や首都高で試せましたので、レポートをお届けします。

BMWのハンズオフの使用方法は簡単で、ハンズオフの条件にあった高速道路で、60km/h以下で前車に追従してアダプティブクルーズコントロールをしていると、メーターディスプレイに「ASSIST PLUS READY」の文字が表示されます。このときにMODEボタンを押せばハンズオフ開始!ハンズオフ中は、メーター内に緑のラインが表示されるのでとてもわかり易いです。しかも、自車の周囲のクルマまでリアルタイムにモニタリングされて表示されるので、急な割り込みなどでもしっかり捉えられているのがわかって安心感が高かったですね。

そしてちょっとでも前方から目を離していると、ドライバーモニタリングシステムで見られてるので警告音が出て、それでも無視しているとハンズオフがキャンセルされます。

なので、よそ見運転や居眠りではハンズオフが出来ないようになっています。これはある意味安全性が高いのですが、前を向いて手離し運転をしていても手持ち無沙汰になるので、結局ステアリングを握ってしまいたくなります(笑)

現在の法制度や自動運転の制御的には、このくらいのほうがよいのかもしれませんね。

実際にハンズオフした制御ですが、首都高や外環道など、限られた環境下で60km/h以下の速度域ならば、不安の無いステアリング制御だと思いました。しかも、BMWのレーントレースでは、自車が白線内の中央にいるのか、左右どちらかに寄っているのかまでモニタリングされて表示されるので、精度がとても高くて安心と感じました。このあたりのメーター内の表示の精度は、後日レポートするスカイラインのハンズオフよりも安心度が高いと感じました。

さて次回は2019年7月にビッグマイナーチェンジして、ハンズオフが実装された新型スカイラインの試乗レポートと、比較対決の結果です。

お楽しみに!

[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、月間100万再生以上のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、年に何台もクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報:http://drumsyos.blog.fc2.com/

 

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