スーパーGT 第7戦 SUG、レクサス勢が4位・6位でフィニッシュ

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SUPER GT第7戦「SUGO GT 300km RACE」が、9月21日(土)、22日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。スタート直前からの雨に翻弄される展開となる中、ランキング2位の平川 亮選手/ニック・キャシディ選手組 KeePer TOM’S LC500 37号車が4位でフィニッシュ。大嶋 和也選手/山下 健太選手組がWAKO’S 4CR LC500 6号車も6位で完走し、タイトル争いは最終戦で決されることとなった。GT300クラスでは、新田 守男選手/阪口 晴南選手組 K-tunes RC F GT3 96号車が3位表彰台を獲得し、ランキング2位に浮上した。

 

今回の大会では、ウェイトハンデが獲得ポイント×1kgと前大会までよりも半減されるが、第4戦、第5戦の連勝で2勝を挙げてランキング首位の大嶋 和也選手/山下 健太選手組 WAKO’S 4CR LC500 6号車は65kg、今季未勝利ながら表彰台4回でランキング2位の平川 亮選手/ニック・キャシディ選手組 KeePer TOM’S LC500 37号車は55kgと、共に50kgを越えており、燃料リストリクターが1ランク絞られるため、厳しい戦いが予想された。また、GT300クラスでも、今季2勝を挙げている新田 守男選手/阪口 晴南選手組 K-tunes RC F GT3 96号車が首位と6ポイント差の3位につけており、逆転タイトル獲得へ望みをかけた。

 

決勝の22日(日)は、スタート進行の途中で降り始めた霧雨が、スタート10分前になって強さを増し、グリッド上ではレインか、スリックか、どちらのタイヤでスタートを切るのか各チーム頭を悩ませることとなった。午後2時、降雨のためセーフティカー先導により周回が開始され、3周を終えたところでセーフティカーが戻り、本格戦のスタートが切られた。ポールポジションの車両と19号車、38号車を含めた数台がスリックタイヤでのスタートを選択したが、路面は完全にウェットとなっており、これらの車両は一気にポジションダウンし、3番手、4番手スタートでウェットタイヤを選択していた36号車と37号車が2位、3位へとポジションを上げた。

 

 

しかし、36号車は今大会、規定外となるエンジン交換を行ったため、ペナルティを受け後退し、2位に浮上した37号車が首位追撃を展開した。一方、ランキング首位の6号車はスタートで一旦順位を落としたものの追い上げ、18周目には5位へとポジションを上げた。27周を終えたところで37号車がピットイン。タイヤ交換を行わず、タイムロスを給油のみの最小限にしてキャシディ選手に交代し、コースへと復帰。その後、前を行く首位の車両がピットインでタイヤを交換したこともあり、38周目に実質上の首位に立った。直後、コースオフ車両によりセーフティカーが導入された。

 

44周目、セーフティカーが退出して再スタートが切られた頃には、雨脚が強まり、コースはヘビーウェットコンディションとなった。37号車の平川選手は、首位での周回を続けていたが、ヘビーウェットに合致するタイヤに交換していたライバル達の猛追を受け4位に後退。同じ作戦で5位につけていた36号車も、コース上の混雑の中でタイヤを冷やしてしまい、ペースダウンした。一方、6号車はタイヤを交換せずに山下選手へとドライバーチェンジし、3位を走行していたが、強くなる雨脚にタイヤ交換を決断。9位へとポジションを落としてコースに復帰した。タイヤを交換した山下選手は、タイトル争いに残りたい中山 雄一選手の39号車とのバトルを展開したが、74周目にようやくパスし、36号車の後退もあり、6位へ浮上した。

 

37号車はタイヤ無交換のまま平川選手が走り切り、LEXUS勢最上位の4位でフィニッシュ。6号車は6位に入り、2台のポイント差は3ポイント縮まることとなり、タイトル争いは最終戦で決されることとなった。

 

GT300クラスでは、逆転タイトルを目指す96号車のベテラン新田選手が18番手スタートから猛追を見せ、11周目には6位、25周目には4位へ浮上したが、前を行く3台がピットへ向かった直後にセーフティカーが導入され、ピットに入りそびれた96号車は、セーフティカー退去と同時にピットへ向かい、7位へとポジションを落とした。

 

しかし、交代した阪口選手が、ヘビーウェットコンディションとなったレース終盤に猛烈な追い上げを見せ、5位に浮上した時点で、20秒以上あった4位の車両との差を詰めていくと、68周目にパス。更に69周目には最終コーナーでアウトから豪快なパッシングを見せ、3位で完走した。今季3度目の表彰台を獲得し、ドライバーズランキングでも2位へ浮上。首位とは14.5ポイント差で逆転タイトルの可能性を残して最終戦に臨むこととなった。

 

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