シトロエン、WRC 第11戦 ラリートルコで1-2フィニッシュを達成

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シトロエンC3 WRCで参戦しているシトロエン・レーシングは、9月12日~15日に開催された、2019年世界ラリー選手権(WRC)第11戦のラリートルコで、セバスチャン・オジエ選手/ジュリアン・イングラシア選手組が優勝、エサペッカ・ラッピ選手/ヤンネ・フェルム選手組が2位に入り、シトロエンにとっては、2015年のアルゼンチン以来となる1-2フィニッシュを達成し、今シーズン3度目となる勝利を獲得した。

 

 

2019年シーズンのWRC 第11戦の舞台となったのは、荒れたグラベル(未舗装路)が特徴のトルコで、地中海に面した南部のリゾート都市マルマリスを拠点に、4日間にわたり激しい争いが繰り広げられた。シトロエン・レーシングは、このラリーに備え、ギリシャで事前テストを敢行したほか、かつて難攻不落とも評されたアクロポリスラリーで使われていたコースを使用し、技術スタッフは4日間をかけてダンパーシステムに関する作業を行うなど、チームは万全の準備をしてトルコへと向かった。

 

12日(木)の夜、ラリーは、マルマリスの市街地ステージでスタートし、直線とランナバウトを組み合わせ、さらにタイトターンやシケイン、ジャンプ台も設けられた特設コースが設置され、多くのギャラリーが集まる中、オジエ選手は4番手、ラッピ選手は6番手タイムを記録した。競技2日目の13日(金)は、このラリー最長となる38.15kmのSS3で、ラッピ選手が総合首位の座につき、オジエ選手も午後には2番手にまで浮上した。14日(土)の競技3日目、この日最初のSSでオジエ選手は、17.7秒あったラッピ選手との差を一気に1秒にまで短縮し、ラッピ選手がSS12で痛恨のタイムロスをしたことで、オジエ選手が逆転し、総合首位に立った。

 

最終日の15日(日)、オジエ選手は、ボーナスポイントの与えられる最終SSで3番手タイムをマークし、今シーズン3度目、通算48回目の勝利を獲得した。ラッピ選手も確実な走りで2位となり、シトロエンは3位以降に1分以上の差をつける快走で、2015年以来となる1-2フィニッシュを達成した。

 

 

セバスチャン・オジエ選手は、「チャンピオン争いに復帰するために、このラリーは絶対に勝たなくてはなりませんでした。今回、チームに勝利を持ち帰ることができて本当にうれしく思います。今回のように非常にラフなラリーでは、想定外の出来事も起こり得ると思っていましたが、賢明なアプローチで挑むことでトラブルを避け切ることができました。シーズンも終盤に向かっていくなか、この勝利は自分たちを大きく後押ししてくれるものになると確信しています。もちろん、これから先も必死で改良を続けなくてはならないことは、チーム全員が分かっています。いまは今回の勝利を味わい、明日からまた作業を続けます」と述べた。

 

また、エサペッカ・ラッピ選手は、「本当に厳しいラリーでしたが、今回自分が見せたパフォーマンスには、もちろん満足のいく思いです。最初の2日間はとてもいい内容にすることができ、セバスチャンと同じようなペースを見せることができました。彼に迫る走りをするのは、簡単にできることではありません。ラリー後半は、完走してできる限りセバスチャンたちを援護することでした。私たちのC3 WRCは、今回はパーフェクトでした。どんなトラブルもありませんでしたし、そのことが、この素晴らしいリザルトを決めた鍵となりました」とコメントした。

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