トヨタモビリティ東京、江戸川中央店で地域住民を招いた防災体験イベント開催

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トヨタモビリティ東京(片山守社長)は9月8日、江戸川中央店(東京都江戸川区中央 深澤茂店長)において、地域の方々を招いた防災体験イベントを開催した。

このイベントは、同社が推進している「まちサポ(街づくりサポート)」プロジェクトの一環として、7月4日に締結された江戸川区との「地域活性化包括連携協定」に基づいて実施されたもの。まちサポとは、地域に寄り添ったサービスを提供していくことで、より地域から頼られる「町いちばんのお店」を目指す取り組みで、連携協定による区のバックアップのもとで様々なサービス事業や活動がすでにスタートしている。

今回のイベントもその活動のひとつ。地域の方々からの声がもっとも多かった「防災」をテーマに、江戸川区役所からも防災担当の職員を招いてのイベントとなった。

江戸川中央店

参加者も高い関心を持って体験

イベント内容は座学と体験会の2部構成で行われ、まずは防災の知識を深めることを目的に、江戸川区の危機管理室防災危機管理課計画係・森亮係長が講演。東に江戸川、西に荒川、南は東京湾に囲まれた江戸川区の地域特性、そして地震と水害それぞれに合わせた避難アドバイス等が紹介された。
参加者からも食器棚等への耐震策や推奨避難ルートといった具体的な質問も多く見られる等、関心の高さがうかがえた。

トヨタモビリティ東京の防災取り組み紹介

次にトヨタモビリティ東京の総合企画部・村田理地域戦略グループリーダーより、同社の防災への取り組み説明があり、災害時には帰宅困難者の一時滞在施設として開放する店舗の防災強化として、新たに「マルチアクア」を導入する話もあった。このマルチアクアは、災害や断水時の飲料水・生活水を確保する大容量貯水タンクで、同店では18本のマルチアクアを設置予定。災害時にはおよそ150人の受け入れが可能になる。

起震車による地震の疑似体験

体験会では、参加者が3つのコンテンツ「起震車による地震の疑似体験」「災害時に役立つ応急体験」「江戸川中央店の防災取り組み紹介」を順次体験。起震車では、震度6〜7、阪神・淡路大震災等の疑似地震を体験。応急体験では、新聞紙とラップを使った暖の取り方や簡易トイレの作り方、ロープの結び方を参加者も学びながら体験した。

災害時に役立つ応急体験

江戸川中央店の防災取り組みでは、水素を燃料にする燃料電池自動車「MIRAI」を使った給電体験、災害時にはガレキや立ち往生しているクルマの撤去をイメージした、車両のジャッキアップ体験が行われた。サービス工具を使ったこの体験には子供達が挑戦。「思ったよりも軽かった」といった声も聞かれた。また、同店独自の取り組みとして常備しているゴムボートの展示や、店舗に備蓄している非常食の試食会も行われた。

サービス工具を使った車両のジャッキアップ体験

最後に参加者から「いろいろな体験をさせていただくことで実感が持てた。今後もこのようなイベントを続けて欲しい」という感想も聞かれ、深澤店長からも「防災の知識と経験を身につけていただき、地域全体で災害発生時に備えたい。今後も地域の皆さまとの交流を深める機会を多く持ち続けたい」と述べ、閉幕となった。

非常食の試食会
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