冬が来る前に備えたい[2019年-2020年]スタッドレスタイヤ一覧

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消費税の増税もあって、例年よりも早めにスタートした今シーズンのスタッドレス商戦。寒さはまだまだこれからだが、ノンビリしているとすぐに冬がやってくる。というわけで、スタッドレスタイヤの用意も早めにしておこう。

■2019-2020年の特徴

新製品の投入サイクルは各社によって異なるが、今年は新製品が少なくブリヂストンのSUV用ブリザックDM-V3と、コンチネンタルの乗用車用ノース・コンタクトNC6の2モデル程度と少ない。

このため市場の主力は、ブリザックVRX2、アイスガード6、X-ICE3+等、17年登場のモデルとなる。2シーズンを経過しているため、評価もほぼ出揃っており、今季は比較的選びやすいシーズンといえるだろう。

大きな傾向としては、氷上・雪上性能はほぼ充足しつつあり、その他の+αの性能向上が各社の差別化ポイントとなりつつある。特に性能の持続性や耐摩耗性を強調するモデルが増えているのが目立つところ。裏返せば新世代モデルがアピールしているポイントは、従来モデルが課題としていたポイントでもある。そんなところも注意深く見てみると、自分の環境や使い方にあったスタッドレスタイヤが見えてくるはずだ。

■ブリヂストン

プレミアム:BLIZZAK VRX2
スタンダード:BLIZZAK VRX
SUV:BLIZZAK DM-V3

装着NO1をアピールするブリヂストンのBLIZZAK(ブリザック)シリーズ。主力VRX2が3シーズン目を迎え、真価が問われる時期となる。また今シーズンはSUV用スタッドレスを5年ぶりに一新し、新モデル「DM-V3」を投入した。評価が高かったDM-V2の後継となるだけに期待が持てそうだ。

 

・BLIZZAK VRX2
2017年9月発売。最新の発泡ゴム「アクティブ発泡ゴム2」を採用し、氷路面でのブレーキ性能をVRX比で10%短縮したほか、摩耗ライフ22%向上、騒音を31%減少させるなど、大幅に性能を向上させている。

氷上、雪上性能はダントツの高性能。特に縦方向の安定感は抜群だ。その分、実売価格も高めだが、経年劣化が少ないため長く使うことが出来ることを考えれば、決して割高ではないといえるだろう。雪国に住んでいる、あるいは雪道を走ることが多いユーザーにオススメだ。

BLIZZAK VRX2

 

・BLIZZAK VRX
2013年9月発売。「アクティブ発泡ゴム」「新非対称パタン」「新非対称サイド形状」の3つの技術を採用し、氷路面における「ブレーキの効き」だけではなく、乾いた路面や濡れた路面などさまざまな冬道で優れた性能を発揮する。

氷上、雪上性能は高レベル。実売価格はVRX2よりも安いのが魅力だが、摩耗がやや早い傾向にある。短期間でクルマを買い替える人や走行距離が少ない人は、こちらもオススメできる。

BLIZZAK VRX

 

・BLIZZAK DM-V3
2019年8月発売。ブリザックDM-V2の後継となるSUV/4×4専用スタッドレスタイヤ。

乗用車用ブリザックVRX2で採用した「アクティブ発泡ゴム2」を採用し、凍結路面での制動距離を9%短縮。さらにストレート溝を4本化することで高い排水性を確保し、剛性を高めた「SUV専用パタン」により、ウェット路面での制動距離も6%短縮している。また「アクティブ発泡ゴム2」と「SUV専用パタン」による高剛性化により、摩耗ライフも従来品と比べて25%向上しているという。

BLIZZAK DM-V3

 

■ヨコハマ

プレミアム:iceGUARD 6
スタンダード:iceGUARD 5PLUS
SUV:iceGUARD SUV G075

ブリヂストンと並ぶスタッドレスの定番「アイスガード」。トータルバランスに優れ、高い評価を集めている。氷上・雪上性能は熟成期に入り、+αの価値としてウエット性能、静粛性をアピールしているのが特徴といえる。

・iceGUARD 6(アイスガード6)
2017年9月発売。キャッチフレーズは「冬の怪物」。ヨコハマの並々ならぬ自信をうかがわせるタイヤだ。アイスガードならではの「氷上性能」、「性能の持続性」、「低燃費性能」に加え、「ウェット性能」「静音性」を向上させたのが大きな特徴。

ブリヂストンVRX2と並ぶ高性能スタッドレスタイヤで、実力は拮抗。実質価格は少しコチラの方が安いので、選びやすいかも。

iceGUARD 6

 

・iceGUARD 5PLUS(アイスガード5プラス)
2015年8月発売。先代「iceGUARD 5」の「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」の3コンセプトを継承しつつ、スタッドレスタイヤで特にニーズの高い氷上性能と省燃費性能のさらなる向上を目指したモデル。氷上性能に付いては「新マイクロ吸水バルーン」「ブラックポリマーⅡ」に加え、従来比で最大30倍の大きさとなる「エボ吸水ホワイトゲル」を採用し、路面への密着性を高めるとともに、スリップの原因となる氷表面の水膜吸水率を従来品に比べ20%向上、氷上制動性能は従来品比で7%向上させている。性能、価格のバランスに優れたタイヤだ。

iceGUARD 5PLUS

 

・iceGUARD SUV G075
2016年9月発売。アイスガードブランド初のSUV用スタッドレスで、「GEOLANDAR I/T-S」の後継モデル。アイスガードのコンパウンド技術「スーパー吸水ゴム」と専用トレッドパターンを採用し、氷上性能を従来比23%向上させたのが大きな特徴。さらに都市型SUVに対応するため、静粛性も追求している。

iceGUARD SUV G075
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