国内では希少な砂浜を走る「柏崎オフロードフェスティバル」

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今年で21回目となった「柏崎オフロードフェスティバル2019」が、9月7日(土)~8日(日)の2日間にわたって柏崎みなとまち海浜公園付近特設会場で開催された。長年、柏崎市の後援を得て開催する、歴史あるモータースポーツイベントだ。

土曜日の開会式では櫻井雅浩市長の挨拶があった
日曜日の閉会式では真貝維義市議会議員が挨拶

会場は、みなとまち海浜公園付近の砂浜に特設コースを作り、砂浜の長い直線、観客に一番近いところにテーブルトップを設け、日本では珍しい日本海の砂浜を走るレースとしても注目されている。

土曜日には、サンドドラッグ、サンドスプリント予選が行われ、日曜日には全日本ATV選手権第6戦、サンドスプリント決勝が行われた。週末は両日とも快晴で、気温は41度超えの猛暑日となったが、さまざまなオフロードマシンを間近で見ることができ、迫力あるオフロードレースを気軽に堪能できるとあって、会場はにぎわった。また、本部テント周りには協賛各社のブースのほか、カフェ、自衛隊の展示車両もあり、レースの合間に子どもから大人まで楽しんでいた。

ATV全日本選手権第6戦

レースの目玉でもあるサンドスプリントは、ノーマルでも挑戦できるNクラス、1600っしか市販車改造/小排気量のR1クラス、プロトマシンを含むアンリミテッドのR2クラスと分けられ、1周およそ800ⅿのサンドコースをNクラスは5周、R1クラスは10周、R2クラスは15周走り抜く。周回数が少ないと思うかもしれないが、砂浜のコースはとてもハードだ。土曜の予選では、決勝グリッドを決めるタイムトライアルが行われ、R2クラスの優勝候補の塙郁夫選手のガンダムとDS2チームの松井光好・高橋雄一・井田恵司選手らの迫力ある走りに、観客は沸いた。

日曜の決勝には、Nクラス6台、R1クラス7台、R2クラス14台が出場。R1クラスでは、塙選手の次男で、ダカールラリーに参戦する日野チームスガワラに親子で加わることになった雄大選手が、ジムニーエボで優勝した。R2クラスでは、DS2チーム3台がまさかのリタイヤとなり、塙選手が優勝を飾り、ポラリスで参戦した勝又英幸選手、高杉健吾選手が2、3位となり表彰式は盛り上がった。

優勝した塙雄大選手

今年、さまざまなプロトマシンの中で目についたのはポラリスで、塙選手のガンダムを追い、大排気量のDS2チームを押さえる活躍ぶりだった。砂にもギャップにも強く、軽快な走りが印象に残っている。真っ青な海をバックに走るATVやさまざまなオフロードマシン。爽快な海風と砂浜の熱気の中、レースの醍醐味が味わえるのは、柏崎オフロードフェスティバルしかない。柏崎市は、来年市制施行80周年、地元に根差したモータースポーツイベントとして、ますます盛り上がることに期待したい。(PHOTO & REPORT:緒方昌子)

開催日:2019年9月7日(土)~8日(日) 開催場所:新潟県・柏崎みなとまち海浜公園付近特設会場
第21回柏崎オフロードフェスティバル
主催:柏崎オフロードスポーツ協議会
共催:日本ATV協会
協力:自衛隊 新潟地方協力本部 柏崎地域事務所
後援:柏崎市