VW、「ID.3」の生産をツヴィッカウ工場で11月から開始

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フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「ID.3(アイディ.3)」の生産が、11月からツヴィッカウ工場で開始されることを発表した。現在、最後のロボットが設置され、組み立てラインの試運転が行われており、ツヴィッカウはヨーロッパ最大かつ最も効率的な電気自動車工場となる。

ID.3
ID3の室内

【フランクフルトモーターショーで「ID.3」を世界初公開】

「ID.3」は、フォルクスワーゲンのモジュラーエレクトリックツールキット(MEB)をベースにした、次世代電気自動車シリーズの第1弾となる。9月9日に開催されるフランクフルトモーターショー(IAA)の前夜祭で世界初公開され、来年の夏から納車が開始されるが、初期生産ロットの「ID.3」は、事前予約キャンペーンで予約したカスタマーへ納車される予定となっている。なお、事前予約キャンペーンでは、既に3万台以上の予約を受けている。フォルクスワーゲンは、「ID.3」を皮切りに、今後3年間で、フォルクスワーゲングループ内全てのボリュームブランドで、合計33車種のMEBをベースにしたモデルの生産を立ち上げる予定であるとしている。

 

【ツヴィッカウ工場を段階的に100%電気自動車へと転換】

フォルクスワーゲンは、ツヴィッカウ組み立て工場を、段階的に100%内燃エンジンから100%電気自動車へと転換していくと述べており、フォルクスワーゲンにとって、このような転換作業は、今回が初となる。電気自動車への切り替えは、2018年初頭にはすでに開始しており、3年以内の2020年末までには完了する予定となっている。ボディショップとペイントショップは、「ID.3」を生産するためにすでに大部分の準備が整い、2つの最終組み立てラインのうち、一番目のラインはすでに完成している。このラインを使用して、11月から「ID.3」の生産を開始した後、生産台数を段階的に増加させる予定となっている。

 

現在も、工場敷地内には合計12の完全に新しい建物や、一部の建物が建設されており、既存のプレスショップを拡張する工事だけで、合計7,500万ユーロが投資される。それにより、2021年からMEB車両の主要なボディパーツを、ヴィッカウ工場ですべて製造できるようになる。ツヴィッカウ工場の2番目の組み立てラインは、2020年の夏から転換作業を開始し、同年中に稼働を開始する。最終的には、2021年から3つのグループブランドの6車種のMEBをベースにしたモデルが、ツヴィッカウで生産される予定であり、同工場の生産能力は、現在の年間30万台から33万台に引き上げられ、ヨーロッパ最大かつ最も効率的な電気自動車工場となる。

 

【自動化の割合を増加し生産台数を向上】

過去数か月にわたって、すでに1,600台を超える最新世代の生産ロボットが設置され、特に最終組み立てラインには、ルーフライナーの自動設置装置など、まったく新しい技術が採用されている。将来、ツヴィッカウ工場は、自動化の割合を増加させることにより、転換前と比べて一日の生産台数を、1,350台から1,500台へと約150台増やすが、従業員数はほぼ据え置きとなる。ツヴィッカウ工場では、合計8,000人の従業員が電動化時代に備えており、特別な高電圧トレーニングでは、最新のバッテリーシステムに加え、電気配線を安全かつ正しく取り扱う方法について学んでいる。現在までに、必要な合計1万3,000日のトレーニングのうち、約8,000日がすでに完了しており、2,500人以上の従業員が、すでにe-モビリティの資格を取得している。

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