小気味良い走り、想像以上の小回り性能と高い実用性 ルノー・トゥインゴEDC  試乗記

試乗レポート

ルノーのラインアップで最も小さなボディを持つ「トゥインゴ」がマイナーチェンジを実施。〝パリのために仕立てられた〟という個性的でポップなスタイルに磨きをかけるとともに、スマートフォンとのリンクも可能な7インチタッチスクリーンも備え、使い勝手の向上も図られた。

ボディサイズはフロント・リヤバンパーのデザインを変更したことで、全長は従来から25mm増の3645㎜としながら、全幅1650㎜、全高1545㎜は不変で、ダイハツ・ブーン/トヨタ・パッソとほぼ同じサイズ。フロント部にエンジンやミッションを置かないことから、前輪の切れ角を49度取ることができ、最小回転半径も軽自動車並みの4.3mとしている。特に狭い場所での駐車やUターンのしやすさは想像以上で、小回りの良さは街乗りで大きな武器になる。

エクステリアは、バンパーの意匠変更によって設けられた両端のスリットが、空気がホイールハウスを抜けることで空気抵抗の低減に貢献し、左リヤフェンダーのエアインテークがスポーティなイメージを付与する。また、MC前はヘッドランプの下に配置されていた丸いポジションランプを無くし、ヘッドライトの外郭にCシェイプのLEDランプを採用し、より精悍なイメージを増した。ただ、外郭のランプがLEDに対してヘッドライトはハロゲンランプであるため、点灯時は何とも前時代的な印象を与えてしまっている。見た目だけでなく、夜間の視認性や寿命なども考えて、ヘッドライトにもLEDを採用して欲しかったところである。

インテリアは、従来はインパネ部にスマートフォンを固定するホルダーとハンズフリーリンクができるオーディオのみというシンプル仕様であったが、マイナーチェンジによってインパネ部分に7インチのタッチスクリーンが配され、雰囲気を一新させた。

インフォテインメントシステムはApple CarPlayとAndroid Autoに対応しており、USBジャックから有線のケーブルで端末に接続すると、ナビや音楽の操作もスマートフォンと同じ感覚で操作も可能だ。

 

■想像以上に力強い0.9Lターボエンジン

パワートレーンは、直列3気筒0.9Lターボ(最高出力92PS/最大トルク135Nm)に、デュアルクラッチトランスミッションの6速EDCの組み合わせ。リヤエンジン・リヤドライブ(RR)の駆動方式を採用していることもトゥインゴの大きな特徴だ。

ターボアシストのある走りは想像以上に力強い。アクセルレスポンスも良好でストレスを覚えることはなく、高速での合流、追い越し車線や登坂路での走行も不足もなし、絶対的なパワーは持たないが、小排気量であることは感じさせない走りは好印象であった。

また、リヤに重量物のエンジンを置きつつも、前後重量配分は45:55とスポーツカー並みのバランスの良さを持つ。これが素直なハンドリングにつながり、都市高速のタイトなコーナーでも安定しており、このキビキビと小気味良い走りを体感できた。

ラゲージスペース下にエンジンを置くことから、エンジン音の侵入が懸念されたが、ラゲージフロアには遮音・遮熱用のウレタンフォームが敷かれ、騒音を見事にシャットアウト。追い越し加速などでも耳障りな音に悩まされることはない。

タコメーター(専用アプリを介しスマートフォンでエンジン回転数の表示は可能)や自動ブレーキ等の先進安全装備(今回のMCで車線逸脱警報とタイヤ空気圧警報を実装)を搭載していないのは残念だが、それらを補う個性や使い勝手を備えるトゥインゴ。198万6000円(消費税10%込価格)という価格も魅力的だ。

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