「有山勝利 の視軸」自動運転車、試運転中に物損事故

コラム・特集

懸念に違わずか、案の定か、自動運転車が試運転中に衝突事故を起こした。名古屋大学と愛知県豊田市の試運転車両が8月26日、豊田市樹木町の市道(幅9m)を時速14㎞で走行中、後続車が右から追い越そうとした時、試運転車両が右にハンドルを切り、後続車の進路をふさぐ形で衝突。試運転車両の右側面の樹脂製部品と、後続車の左前部バンパーが破損した。

名古屋大学が自動運転のシステムを開発、電動ゴルフカートを改造した車両に名古屋大学関係者、タクシー運転者など4名が乗車。運転者がハンドルを持たない「レベル3」段階で自動運転中であった。

衝突直前に運転者がブレーキを踏んだが、避けきれなかったという。29日~31日に市民や観光客を乗せて公開実験する予定だったが、事故原因が判明するまで中止となった。

素人感覚でも、車両が右に進路を取り走行レーンから逸脱しようとした時、自車のカメラが側面もしくは正面に異物体を発見したとき、自車の側面に他車の存在を感じた時と、これだけの間に何秒かかったかは不明だが、何らかの対応が取られなかったのには納得がいかない。

道交法の改正案にしても、ハンドルから手を放しても良いと強調しているように思える。

ボルボは配車サービスのUberと共同開発、自動運転のための生産車(XC90に自動運転システムを組み込み完全な自動運転を可能にする、初の生産車)を6月13日に発表した。

ボルボ車の自動運転のための生産車の最も重要な特徴として、ステアリングおよびブレーキ機能には複数のバックアップシステムと、バッテリーのバックアップ電力があり、いずれかの基本システムが何らかの理由で機能しなかった場合、即座にバックアップシステムが起動し、車両を停止させるように設計されている。

昨年の米国カリフォルニア州でのアップル社の自動運転試験車の事故からちょうど1年。いずれも物損事故で良かったといえるものではない。事故の皆無を前提にして行われるべきであろう。

 

有山勝利プロフィール

1937年生まれ。1960年に総合輸入車ディーラーに入社、そのまま定年まで殆ど広報作業に従事、依頼により1966年より、ブリヂストン・タイヤニュース、週刊大衆に連載執筆、筆名に有川 浩を使用、月刊自家用車、報知新聞、日刊スポーツ、スポーツニッポン、ディリースポーツ、マイカー情報(札幌)、くるまにあ にも連載、単発は無数。媒体側と広報担当の双方と交友、互助の功を上げた。

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