九州北部、大雨によるロードサービス救援要請が急増

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8月28日、秋雨前線の影響で記録的な大雨となった九州北部。特に大きく被害を受けた佐賀県は、道路冠水による車両の冠水・水没が急増し、JAF九州本部によれば、この日の佐賀県のロードサービス救援要請は745件(バッテリー上がり、タイヤのパンクなども含む)で、前年同日比約12倍になったという。

このうち車両が冠水・水没したことによる救援要請は399件。また同様の救援要請は、福岡113件、長崎3件、熊本1件となっており、九州全体で516件となっている。

このような状況からJAF九州本部では、九州各県から職員を派遣するなどして体制を強化し対応しているというが、北部九州の雨は今後もしばらく続くものと見られており、注意が必要だ。

なおJAFでは、クルマの浸水トラブルを防ぐ注意ポイントとして以下を挙げている。とにかく無理せず、安全な走行を心掛けよう。

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クルマの浸水トラブル​を防ぐ注意ポイント
~大雨・集中豪雨時、運転中に水害から身を守るには~

1 不要不急の外出は控え、運転を控えましょう
視界や見通しが悪く、非常に危険です。運転する場合は決して無理をしないでください。

2 周囲より低い位置にある道路は避けましょう
地下道やアンダーパス(鉄道などの下を通過する道路)は低い位置にあり、水がたまりやすいため、短時間で水位が上昇する恐れがあります。

3 冠水している道路は避けましょう
水面下の様子は分かりにくく落輪等の危険性が高まります。また、比較的水深が浅くても、走行中にまき上げた水をエンジンに吸い込み、エンジンが破損するケースが多発します。

4 クルマの保管場所は安全ですか?
周囲より低い駐車場には水がたまりやすいので、安全を確保した上で状況を確認しましょう。

5 万が一乗車中に浸水してしまったら?
冠水により窓やドアが開かない時やシートベルトがはずれない時のため、ガラス割りハンマーやシートベルトカッターを車内に常備しましょう。また、冠水車両は電気系統の漏電で火災が発生する可能性がありますので、いきなりエンジンキーを回さない、エンジンボタンを押さないよう注意してください。
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