愛媛県で初のトヨタ販売店の共同店舗「ToP Town宇和島」

店舗

今回紹介するショールームは、愛媛県宇和島市に今年2月に誕生した「ToP Town宇和島」。従来は愛媛トヨペット、愛媛トヨタの宇和島店が約50年にわたり営業を行ってきたが、両店舗の老朽化に伴い店舗を新築。これをきっかけに、愛媛県のトヨタ販売店として初の共同店舗として新たなスタートを切った。

新店舗は、宇和島市内の幹線道路である国道56号線沿いに立地し、宇和島道・宇和島南ICからクルマで約5分とアクセスも良好。外観はトヨタの大看板ととともに、“ショールーム内はお客様のための空間”という両社の考えのもと、軒先にずらりと並べられた展示車が目を引く。

ショールーム内は、床に敷き詰められた御影石が上質な雰囲気を醸し出し、壁に地元の木材を採用することで、温かみのある空間を演出。さらに、サービスラウンジには80インチの大型モニターを設置し、地元の地域情報や店舗情報を随時放映し、来店客に情報を提供していくという。

ToP Town宇和島は、一つの建屋に愛媛トヨペットと愛媛トヨタの社員が同居するという、全国でも非常に珍しい形態となっているのも特徴。店舗の老朽化に加え、両社はグループ会社であることも共同店舗の大きな要因となっているが、愛媛トヨタ所属の藤原靖久副店長は「別々に店舗を作るより、一緒に立派な建物を建てることで個性を出す」と話し、愛媛トヨペット所属の森卓志店長は「1社当たりで負担する設備の投資額は少なく、ランニングコストに関しても2社で一つの拠点を支えることができる」と、費用面でも大きな効果があったと説明する。さらに、ハリアーやクラウンといった各チャネルの専売車もToP Town来れば商談や試乗も可能となっており、こういったところも来場者にとっては大きなメリットになるだろう。

ソフト面でも効果の大きい共同店舗

ちなみにToP Townという名前は2社の社員の公募によって決まったもので、TはトヨタのT、PはトヨペットのPに由来する。また「街一番の車屋さん」というトヨタ自動車が掲げるコンセプトに沿って、街で一番=ToP Town、さらにOにはTとPが輪になるという意味も込められているという。スタッフの総員は28名となり、店舗の広さとともに従来から倍の規模となった。社風や文化が異なる会社で育った社員が一つ屋根の下で仕事をするのは、気づきや得るものが大きく、スタッフからは人間としての成長にも繋がるという声も聞くという。

また、森店長は「今までは限られた人数で店舗の運営を行っていましたが、全体としての対応人数が増えたので店頭でのお出迎えやお見送りといったおもてなしの領域を強化できるようになった」と話し、藤原副店長は「お互いのお客様をフォローする協力関係は自然にできていて、この店舗大きな強みになり得る」と、接客などのソフト面にも磨きをかけ、応対力でお客様に選んでいただける店舗したいと展望を語ってくれた。

【店舗概要】

住所=愛媛県宇和島市寄松甲154番地1▽敷地面積=3,171.74㎡/延床面積=1,744.94㎡▽電話=0895-28-9000(トヨペット)/0895-28-9000(トヨタ)▽営業時間=9時15分~19時▽定休日=年末年始・GW・夏季休暇

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