日産自動車、日産学園、リアライズコーポレーションが大学校の入学者を対象とした特別給付奨学金制度を設立

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日産自動車と、全国に5校ある日産・自動車大学校(以下、大学校)を運営する学校法人日産学園(本部:神奈川県横浜市旭区 、理事長:伊藤 由紀夫、以下:日産学園)、ならびに株式会社リアライズコーポレーションは、8月1日、大学校の入学者を対象とした特別給付奨学金制度「リアライズ奨学金」を設立することを発表した。

 

日産学園は2012年より、近藤 真彦監督率いるKONDO RACINGとともに、「真のクルマ好き人財、組織に通用する人財の育成を、モータースポーツを通じて実現していく」、という目的の下、国内の耐久レース「スーパー耐久」シリーズにNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦してきた。さらに、今年度より戦いの場を、国内最高峰のツーリングカーレースである「SUPER GT」シリーズGT300クラスに変え、NISSAN GT-R NISMO GT3 2018年モデルで参戦している。このGT300のチームには、大学校の学生だけではなく、全国の日産自動車販売会社のテクニカルスタッフもメカニックとして参加しており、リアライズは、上記プロジェクト「日産メカニックチャレンジ」のメインプロジェクトパートナーである。

 

今回設立する特別給付奨学金制度は、上記プロジェクトに賛同・参画するリアライズの寄附金を原資とし、「将来、自動車整備の分野での活躍を夢みながらも、経済的理由で就学や進学が困難な日産自動車大学校への入学希望者」に対し、「2年間で100万円を、返還義務を課さずに給付する」ものである。自動車業界においては、整備士の不足問題が深刻な課題となっており、この課題を少しでも解決させることを目的に、日産とリアライズは今回の奨学金制度を設立した。

 

日産および日産学園ならびにリアライズは、奨学金制度を通し、更なる将来の自動車産業に関わる人財育成に取り組んでいくとしている。

 

日産自動車常務執行役員、兼 学校法人日産学園理事長の伊藤 由紀夫氏は、「今回の特別給付奨学金制度の設立は、自動車整備士を目指す若者への大きな後押しとなる、と確信しています。これを機に、ご協力いただくリアライズさんと共に、我々、日産と大学校は、人財育成により一層、力を入れて参ります。そして、その人財が全国日産販売会社の優秀なテクニカルスタッフへと繋がり、日産グループ一同が、更に、お客さまにワクワクを提供できるよう、取り組んでまいります」と述べた。

 

リアライズコーポレーション代表取締役社長の今福 洋介氏は、「本特別給付奨学金制度を通して、将来自動車業界で働きたい、整備士になりたいと考える若者たちの夢実現のお手伝いができればうれしく思います。車に関わる仕事に誇りを持つ、プロフェッショナルな人財の育成を支援し、日本の自動車業界を活性化していきたいと思います」とコメントした。

 

【リアライズ奨学金の概要】

対象者:2020年4月入学者で、2019年12月までに応募した人

募集人員:5校で20名

給付額:1年目:50万円/2年目:50万円(2年目については学内審査有)

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