トヨタオートモールクリエイト、移動モビリティ「ILY-Ai」の商業施設での導入を目指した共同実証実験を開始

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トヨタオートモールクリエイトとアイシン精機は、トヨタオートモールクリエイトが運営するショッピングセンター、カラフルタウン岐阜において、アイシン精機が開発中の移動モビリティ、「ILY -Ai(アイリーエーアイ)」の商業施設での導入を目指した共同実証実験を開始することを発表した。これは、カラフルタウンが昨年より継続展開している、モビリティやロボティクスならびにAIやVR等の最新テクノロジーを活用した 各種実験・調査やイベントを 継続的に展開する「カラタン未来Lab」の第7弾 である。

 

アイシン精機が開発中の「ILY-Ai」 は、店舗内特化型移動モビリティで、ショッピングセンター内での安全・便利・快適な利用を目指し、最大速度は人の歩く速度と同じ時速4km/hに設定、サイズも通常のショッピングカート同等のコンパクトさを実現するなど、細やかな配慮が織り込まれている。今年の3月にもカラフルタウンに登場し、その際 は一般の客向けに試乗体験イベントを開催した。2日間で延べ700 名が体験し、乗り心地や追加したい機能などに関するアンケートを実施したところ、約550名からの意見を収集。今回はその時の「生の声」を参考に改良を加えた、新モデルでの実証実験を実施する。

 

新モデルは、子供と2人で乗車する際の安全面を考慮し、子供がしっかり握れる位置にハンドルを追加装備したほか、買い物カートとして違和感なく使用できるよう、高めの位置に買い物カゴを搭載し、手押しで買い物ができる機能、買い物カゴとは別に自分の荷物を入れることのできる前カゴ、買い物袋を掛けることのできるフック、2本分の傘立てなども追加したことで積載量も増加し、より安全性・利便性が向上している。

 

 

今回の実証実験では、事前に募集したモニターに、アンケートではなく、開発者が直接ヒアリングを実施することで、より具体的な声を聞きだす活動をメインに行う。また、実証期間内の数日間(不定期)は、モニター以外の来客にも広く「ILY -Ai」 を広めるため、声がけをして、興味がある来客はその場で試乗をすることも可能となっている。加えて警備や清掃などのスタッフも業務中に試乗することで、幅広い活用の可能性も合わせて模索する。

 

実証期間は、7月20日(土)~8月31日(土)までの約1か月半で、ここで得られるより具体的な意見を参考に、さらなる改良版の開発につなげる予定となっている。

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