ホンダ・N-WGNをフルモデルチェンジ 同社の軽で初の安全装備を採用

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本田技研工業は7月18日、トールワゴン軽乗用車「N-WGN」をフルモデルチェンジし8月9日から販売すると発表した。2代目となる新型N-WGNは、N-BOXのプラットフォームをベースに専用設計され、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用することで、広く使い勝手の良い室内空間と荷室を実現。標準装備する先進安全装備「ホンダセンシング」は、夜間の横断中の自転車を検知する衝突軽減ブレーキを同社で初採用し、安全性能も追求した。

N-WGN カスタム

■シンプルで暮らしに馴染むスタイルを追求
家族の幸せをとことん見つめた「N-BOX」、軽バンの新基準創造に挑んだ「N-VAN」という個性を持つNシリーズ。その中で、N-WGNは暮らしの中でじっくりと馴染んでくれるクルマを目指し、なによりも〝シンプルであること〟を大切にした軽トールワゴンである。クルマの全てを磨き上げ、どんなシーンでも便利に使え、思ったとおりに走ることができる生活のパートナーとして開発されている。

デザインは先代と同じく2タイプ。親しみやすい丸目のヘッドライドが印象的な「N-WGN」と、上質な雰囲気を演出する「N-WGNカスタム」が設定されている。

N-WGNのエクステリアは、フロントからリヤゲートまでハリのあるおおらかな面で構成し、ヘッドライトの形状と合わせて親しみやすさを表現。インテリアはブラウンを基調とし、毎日を心地よく過ごせる落ち着いた空間に仕立てられている。

一方、カスタムは、N-WGNの基本的なデザインを踏襲しながら、エクステリアは力強いたたずまいをより大胆に強調する前後バンパー造形や、細部まで精巧に形作ったヘッドライトやグリルが、質感の高さを醸し出す。

インテリアはブラック基調とし、表皮に起毛調のトリコットを採用したカスタム専用シートや、光沢感のあるチタン調ガーニッシュを配することで、カスタムが持つ精悍なイメージを際立たせている。

■高い乗降性と積載性
運転席周りでは、体格を問わず、より多くのドライバーが適切な姿勢で運転しやすいドライビングポジションを確保できるように、運転席ハイトアジャスターや、同社の軽で初となるテレスコピック&チルトステアリング機構を標準装備。加えて、足を伸ばした状態で運転姿勢がとれるように運転席の座面と床の落差を先代モデルから小さくしたことで、運転時の疲労軽減に貢献する。

さらに、フロアは足が運びやすいようフラット化するとともに、運転席のシート座面高は乗降時の腰の上下運動を最小限にする位置に設定。また荷室は重い荷物も乗せやすいよう低床化し、備え付けのボードを使うことで上位2段の積みわけが可能となった。ボードは荷物の量や使い方に合わせてフレキシブルに使えるなど、日々の使い勝手を追求した工夫が随所になされている。

■安心感を高める先進安全装備

新型N-WGNの大きな特徴が、安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全タイプに標準装備したこと。また従来からの8つの機能に加え、前後誤発進抑制、オートハイビームを装備。衝突軽減ブレーキは制御の改良などにより、街灯のない夜間でも横断している自転車を検知する機能をホンダ車で初搭載した。加えて、渋滞追従機能付きACCを同社の軽で初採用し、渋滞時のわずらわしさを軽減するとともに高速での安全運転をサポートしている。

さらに、リヤバンパーに装着された四つの超音波センサーにより後退時後方の障害物を検知し、告知するパーキングセンサー、スイッチ操作で坂道や信号待ちでブレーキから足を離しても停止状態を保持するオートブレーキホールドも装備する。

 

エンジンはN-WGN、N-WGNカスタムともに、NAとターボを設定。NAエンジンは排気が触媒に均一に当たるようにエキゾーストマニホードの形状を見直し、ターボエンジンは制御の最適化によってそれぞれ排出ガスを浄化した。両エンジンとも平成30年規制75%低減という優れた低排出ガス性能を達成。特にNAは実用燃費に近いWLTCモードでの燃費は、先代から約7%向上させ23・2km/Lを達成している。

トランスミッションは全車CVTとなり、パドルシフトやブレーキ操作を行うことなく、通常のブレーキ操作だけで自動的にシフトダウンし、エンジンブレーキを併用したスムーズな減速が行える制御を採用。走行状況に応じたダウンシフトも行い、なめらかな運転を可能としている。

【希望小売価格】
[N-WGN]127万4400円~163万1880円[カスタム]151万2000円~179万3880円

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