日野 「運行管理者等指導講習」にドライバーの睡眠改善に役立つ講習コンテンツを追加

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日野自動車は、カスタマーの安全運行に貢献するための活動として実施している「運行管理者等指導講習」において、ドライバーの睡眠改善に役立つコンテンツを新たに追加したと発表した。これは、近年の追突事故の50%を占めている居眠りを原因とする事故防止に貢献することを目的としたもので、新コンテンツを盛り込んだ講習は7月13日から開始する。

 

運行管理者等指導講習とは、事業用自動車の安全運行を管理する運行管理者が2年に1回受講しなければならない講習で、独立行政法人自動車事故対策機構のほか、貨物自動車運送事業輸送安全規則に基づき国土交通大臣が認定した企業・団体が実施している。

 

日野は、2015年に認定を取得し、講習を実施しており、2018年は約900人が受講した。講習内容は、認定機関が独自にアレンジできるため、日野では安全運転支援装備の知識や事故防止対策事例を交えた、より実践的な内容を提供している。さらに、日野のグループ会社でも運行管理者等指導講習を実施できるよう、認定取得の支援や講師の育成も行っており、これまでに13社が認定を取得している。

 

日野は、「Challenge2025」において、社会とカスタマーの課題解決の一つとして「交通死亡事故ゼロ」を掲げており、その実現に向け「安全・環境技術を追求した最適商品」「最高にカスタマイズされたトータルサポート」の提供に取り組んでいる。事業用自動車の安全運行を目的とした運行管理者等指導講習はトータルサポートの一環として実施しており、自動車メーカーとして行っているのは日野だけとなる。

 

また、日野は、「交通死亡事故ゼロ」の実現に向けたハード面の対策として、「安全・環境技術を追求した最適商品」の開発も進めている。例えば、ドライバーの集中力低下や運転姿勢崩れを検知すると警報で知らせる「ドライバーモニターⅡ」を大中型トラックと大型観光バスに標準装備化することや、近年増加傾向にあるドライバーの健康状態の急変による事故の対策として、昨年7月に非常ブレーキスイッチ式の「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」を商用車として世界で初めて実用化することなど、開発した技術の速やかな市場投入と、積極的な標準装備化を進めている。

 

日野は、「もっと、はたらくトラック・バス」をスローガンに掲げ、その実現に向けて「安全・環境技術を追求した最適商品の提供」「最高にカスタマイズされたトータルサポート」「新たな領域へのチャレンジ」の3つの方向性に注力している。カスタマーや社会にこれらの価値を継続的に提供していくために、全方位からチャレンジを続けていくとしている。

 

【新コンテンツ概要】

<背景>

トラックによる高速道路での死傷事故件数の約70%が追突事故であり、その原因の50%が居眠り運転であるというデータに加え、2018年6月より施行された国土交通省の事業者向け規則改正において、睡眠不足の運転手を乗務させることが禁止され、かつ、乗務前の点呼において睡眠不足を確認、報告および記録することが義務化されたことから、運送事業者の睡眠改善へのニーズが高まっている。

<睡眠改善に役立つコンテンツとは>

ドライバーの睡眠改善に役立つコンテンツの作成にあたっては、株式会社ニューロスペース(本社:東京都墨田区、社長:小林孝徳)の協力を得ている。株式会社ニューロスペースがこれまでに多様な産業現場で蓄積した70社・延べ1万人以上の睡眠課題ビッグデータ・改善ノウハウをもとに、運送事業者が抱える特有の睡眠課題や睡眠の質に関わる生活習慣に焦点を当てた内容になっている。運行管理者は、自社のドライバーがその日から取り組める改善策を動画で学ぶことができる。

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