ジャガーランドローバージャパンは６月１日より、ラグジュアリーコンパクトＳＵＶの新型レンジローバー・イヴォークの受注を開始した。
2011年のデビュー（国内販売開始は2012年）以来、初のフルモデルチェンジにより進化を遂げた新型車は、特徴的なクーペスタイルのシルエットを継承しながら、”リダクショニズム（還元主義）”というデザイン理念を取り入れ、よりモダンに仕上げられた。最新のテクノロ ジーと利便性、実用性、そして優れた走破能力により磨きをかけ、ラグジュアリーコンパクトＳＵＶのスタンダードを再定義している。
エクステリアは、独特の傾斜したルーフラインとリヤに向かって上昇するウエストラインが、レンジローバーファミリーであることを示し、ドアパネルに格納されるデプロイアブルドアハンドルやシャープな印象を与える超薄型マトリックスＬＥＤヘッドライトが滑らかで美しいボディを際立たせている。「Ｒ-ダイナミック」グレードには専用のディテールとコッパーのアクセントが加わる。ボディカラーは13色を設定した。
インテリアには、繊細な英国のクラフトマンシップが凝縮されている。10インチの二つの高解像度タッチスクリーンを持つ最新のインフォテインメントシステム「タッチプロデュオ」を装備。シート表皮は従来のレザーに加え、高い耐久性を誇るウール混紡のプレミアムテキスタイルやリサイクル素材を活用したスエードクロス、ユーカリ素材を使ったメランジテキスタイル、しなやかな風合いと高い通気性、抗菌性をもつポリウレタンを取り揃えた。
■視認性を高める先進技術を採用
車体には電動化に対応する新設計のＰＴＡ（プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー）を採用し、ホイール ベースを20㎜延長した。これにより、リヤシートの足元空間やトランクルームが拡張したほか、タブレットやバッグ、ペットボトルなどを収納する十分なスペースも確保できた。なお、40：20：40の分割可倒式リヤシートを倒すと、トランク容量は最大1383リットルにまで拡大する。
利便性と実用性の高める最新機能として、まるでボンネットがないかのように、フロント下１８０度の視角が確保される「クリアーサイトグラウンドビュー」が採用された。これは世界初の技術で、ランドローバーが2014年に発表したトランスペアレントボンネットテクノロジーを具現化したもの。
段差のある中央分離帯や、オフロードなど障害のある路面を走行する際にその効果を発揮する。さらに、乗員や荷物で後方視界が悪い時に活躍する「クリアーサイトインテリアリヤビューミラー（写真右）」（ジャガー・ランドローバー初）も採用された。カメラで撮影し、視野角50度の高解像度映像をルームミラーに映し出して視認性を高める。
そのほか、ヘッドアップディスプレイ（HUD）、人工知能（AI）アルゴリズムを駆使してドライバーの好みや行動パターンに合わせた設定をサポートする「スマートセッティング」、ワイヤレス接続で最新のソフトウエアにアップデートできるＳＯＴＡ（ソフトウェア・アップデイト・オーバー・ジ・エア）もランドローバー初採用となった。
■テレインレスポンス２を初採用
ランドローバーが誇る、あらゆる地形・天候にも対応する走破性能も進化した。路面状況に応じて最適なサスペンション、トランスミッ ション、トラクションなどの車両設定を自動制御するテレインレスポンス２（イヴォーク初搭載）、車両の走行状況を常にモニターし必要に応じて前輪と後輪のトルク配分を瞬時にかつ滑らかに調整し、燃費も向上させるアクティブドライブラインおよびエフィシェントドライブラインを搭載し、快適なドライブを提供する。
コネクティビティでは、離れた場所からクルマの情報を確認・操作できる「リモート」を標準装備し、スマートフォンのアプリを車両のタッチスクリーンから操作できる「インコントロールアプリ」、最大八つのデバイスに接続可能な４Ｇの「Ｗｉ-Ｆｉホットスポット」、高画質の２Ｄ／３Ｄマップを表示する「ナビゲーションプロ」のほか、アンドロイドオートやアップルカープレイにも対応する。
エンジンは４気筒ディーゼルと、４気筒ガソリンで、全17機種を展開する。ジャガー・ランドロー初のマイルドハイブリッド（ＭＨＥＶ）は48Vのバッテリー、ベルトインテグレーテッドスタータージェネレーター（ＢＩＳＧ）、コンバーターを搭載し、時速17km以下に減速するとエンジンを停止させ、減速エネルギーを蓄電し、そのエネルギーを発進時に動力として活用する。渋滞など低速域で走行する際、静かで効率的な走行ができ、燃費も向上させる。
【価格】（ディーゼルモデル）523万円～821万円（ガソリンモデル）461万円～799万円（プラグインハイブリッドモデル）656万円～801万円
