レクサスRX、マイナーチェンジを実施 国内は8月下旬発売予定

自動車 業界ニュース 新技術

レクサスは5月30日、クロスオーバーSUV「RX」のマイナーチェンジを実施したと発表した。なお、国内では8月下旬からの発売を予定している。

今回のマイナーチェンジでは、内外装のデザインを一新するとともに、ボディや足回りの剛性を高めて操縦安定性を向上させるとともに、世界初のブレードスキャン式オートマチックハイビームを初めとする先進装備を採用し、安全性と快適性も大きく高めた。

■エレガントでダイナミックなスタイルを追求

エクステリアは、フロントバンパーからドアサイドまでのキャラクターラインに連続性を持たせることで、勢いのあるサイドビュー形成。ヘッドランプはユニットの形状を従来型より小型化することでシャープな印象を持たせたほか、リヤコンビネーションランプは上部にL字を四つ重ねたモチーフを配置し、下部はそのモチーフを反転させた造形とすることでレクサスとしてのアイデンティティを際立たせた。

インテリアは、ナビゲーションシステムをタッチディスプレイとしたほか、USBソケットの増設で利便性に配慮。また、3列シート車の3列目を改良し、2種類のシートポジションを設定することで、今まで以上にシーンに応じた使い勝手が可能となった。さらに、3列シート車の2列目にキャプテンシートを新設定し、ゆったりとした快適な室内空間を提供する。

 

■進化したレクサスセーフティセンス+を採用

先進安全装備は、単眼カメラとミリ派レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知が可能となった。さらに、ハイビームの照射を制御するAHS(アダプティブハイビームシステム)には、世界初となるブレードスキャン式を採用した。

ブレードスキャン式AHSは、光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす機構。残像効果で光が動いているように見えないが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯・消灯することで、より細かな配光を実現した。これにより、従来のAHSより緻密な遮光が可能となりハイビームの照射範囲を広げながら、対向車や先行車を眩惑することなく前方視界確保に貢献する。

また、スポット溶接の打点を増やすとともに構造用接着剤の接着長も拡大させることで、ボディ剛性を向上。足回りはハブベアリングやスタビライザーバーの剛性の向上で車両の応答性を高め、アンダーステアの軽減とロールの低減を図った。加えて、アクティブコーナリングアシストやチューニングの最適化でリニアなステアリングフィールを実現している。