パイオニア、英Armトレジャーデータと共同開発契約を締結

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パイオニアは、英Arm社(本社:英国ケンブリッジ)のデータビジネス部門であるArm Treasure Dataとモビリティ分野でAI技術を活用したデータ分析および、行動予測・事故予測モデルの構築に関する共同開発契約を締結したと発表した。

モビリティの変革や次世代交通への注目が高まる中、交通事故対策が世界的な重要課題の1つとなっているが、今回の共同開発は、パイオニアの既販車向け先進運転支援システム「Intelligent Pilot」を基盤として、同社のデジタル地図データを活用したデータ分析に関する技術と、Arm Treasure Dataのデータプラットフォーム構築、分析、活用に関する知見を持ち寄り、さまざまな交通手段からセンサーデータを収集、AI技術を活用したデータの分析、事故削減のための行動予測・事故予測モデルの構築を進めていくもの。

今後、両社は、四輪車に限らず二輪車などを含めモビリティ全体の交通事故削減を目指していくとしている。

【共同開発における役割分担】
・パイオニア
「Intelligent Pilot」を活用した、さまざまなモビリティデータの収集および、デジタル地図データを用いた分析、予測モデルの構築、プラットフォームへの実装。
「Intelligent Pilot」 について: https://intelligent-pilot.jpn.pioneer/ja/

・Arm Treasure Data
カスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data eCDP」による、モビリティデータの収集におけるデータ成型および、成型データを用いた分析アルゴリズムの設計、予測モデルの構築支援。

【パイオニアの交通事故に対する取り組み】
パイオニアは、自動車の運転における予防安全を目指し、2017年4月より既販車向けの先進運転支援システム「Intelligent Pilot(インテリジェントパイロット)」の提供を開始。「Intelligent Pilot」では、デジタル地図などを活用した「事故リスク予測プラットフォーム」や、ドライバーごとの潜在的なリスクまで診断するAIスコアリング機能「YOUR SCORING(ユアスコアリング)」を搭載し、より高度な安全運転支援を実現する事で、交通事故削減に取り組んでいる。

【Arm Treasure Dataのデータ収集/分析に関する取り組み】
トレジャーデータは、顧客データおよびIoTデータ管理用のクラウド型分析プラットフォームを提供。トレジャーデータの分析プラットフォームは、アクセスが容易なインターフェイスにより、データパイプラインのエンドツーエンドなデータを、連続的に統合。データのクエリ、エンリッチ化、複雑なプロセスのワークフロー化など、データ収集から分析・活用まで容易にしている。 https://www.treasuredata.co.jp/