後付け「踏み間違い加速抑制システム」、カローラやパッソ、ヴィッツなど年内12車種へ設定拡大 

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トヨタは昨年12月より5車種に対応する後付けの踏み間違い加速抑制システムを発売しているが、本年内に順次12車種まで拡大する予定だ。この「踏み間違い加速抑制システム」は、販売店装着の純正用品として販売されているもので、現在使用中のクルマに取り付けることができる。

まず、6月3日に「ポルテ」「スペイド」「ウィッシュ」の3車種向けに発売。さらに10月には「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」「パッソ」、12月には「ヴィッツ」向けに発売される予定だ。

現在、トヨタでは新型車に歩行者事故や追突事故などの被害軽減に効果が見込める、トヨタセーフティセンスと、駐車場などの低速時での衝突被害軽減に効果が見込めるインテリジェントクリアランスソナー(ICS、パーキングサポートブレーキ<静止物>)」などを設定している。一方、既販車にはこの「後付けの踏み間違い加速抑制システム」の展開を順次進めている。

駐車場などでのブレーキとアクセルのペダル踏み間違い事故は、75歳以上の高齢ドライバーが高い傾向にあり、その対策としてICSの展開に加え「後付けの踏み間違い加速抑制システム」の対象車種の拡大を順次進めてきた。

このシステムは、ブレーキ制御を行わないなどICSの機能とは同等ではないが、ブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込んでしまった際に、加速を抑えるなど衝突被害軽減に貢献する。価格は5万5080円(本体、付属品など。取付費は含まない)

 

【システム概要】
車両前後に取り付けた超音波センサーで、前方または後方約3m以内にある壁などの障害物を検知し、ブザー音で注意喚起。それでもブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込んでしまった際には、加速を抑制し、衝突被害の軽減に貢献する。また、後退時は、障害物を検知していない状態でも、約5km/h以上でアクセルを踏んだ場合、速度が出過ぎないよう加速を抑制する。

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