今や希少な存在?新車で購入できるMT車紹介<後編>

コラム・特集

数少なくなったMTに積極的なのはマツダとスズキだが、その他のメーカーも少数ながらもラインアップを用意している。

<トヨタ>
トヨタは、カローラ(アクシオ、フィールダー、スポーツ)、86、ヴィッツGRの5モデルに設定。ラインアップ全体で見ると選択肢が少ないが、カローラは3タイプすべてに設定しているのはさすがだ。

・カローラ


セダンのアクシオ、ワゴンのフィールダーとも、ガソリン「1.5G」「1.5X」グレードの2WD車に5速MTを設定。カローラスポーツはガソリンターボ車の「G」に6速MTを設定している。中でもこのカローラスポーツに搭載される6速MTは、変速・発進操作をアシストする機能が加えられたiMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)と呼ばれるもの。初心者でもスムーズな発進・変速が可能だから、MT車に乗ってみたいが自信がないという初心者にも優しいMTといえる。

・ヴィッツGR


通常のヴィッツはCVTのみの設定だが、スポーツバージョンの「GR SPORT」「GR SPORT“GR”」には5速MTが設定されている。パワーユニットはノーマルの1.5Lと同じだが、ボディや足回りは強化され、専用シートやエアロパーツを装備するスポーツモデルだが、価格はGR SPORTで207万6840円、GR SPORT“GR”でも229万2840円と比較的手頃なので、人とは違ったヴィッツにしたいという人にもおすすめだ。

・トヨタ86/スバルBRZ


トヨタとスバルの共同開発車として誕生したスポーツモデル。2L水平対向エンジンを搭載したFR駆動のスポーツ車で、トランスミッションは6速MTと6速ATを搭載している。FRスポーツの入門モデルとしても最適な1台だ。

<日産>
日産で設定があるのはフェアレディZ、ノートNISMO S、マーチNISMO Sの3モデル。要はスポーツモデルに残るのみだ。ただノート、マーチはちょっとハードなNISMOバージョンといえど、実用車としても使えなくはない。

・フェアレディZ


3.7Lエンジンを搭載する2シーターのスポーティモデル。トランスミッションは6速MTと7速ATを選択できる。大排気量の国産スポーツでMTが選べるのは、このフェアレディZのみとなってしまった。

・ノートNISMO S


標準のノートはCVTのみ、e-POWER車に至ってはトランスミッションそのものがないのだが、ノートのハイパフォーマンスバージョンである「NISMO S」は専用1.6Lエンジン+5速MTを搭載。さらに専用のサスペンションやシャシーのチューニングが施されたホットモデルだ。ちなみに「S」が付かないただの「NISMO」バージョンもあるが、こちらは通常ノートと同じ1.2Lエンジン+CVTの組み合わせだ。

・マーチNISMO S


こちらもノートNISMO S同様、スポーティな専用仕様。通常マーチが1.2L+CVTなのに対し、NISMO Sは専用チューンの1.5Lエンジンと5速MTを搭載する。とはいえ価格は約184万円と手軽なので、モータースポーツ入門者にもオススメ。

<ホンダ>
ホンダはフィット、シビック、S660に設定。シビックはタイプRとハッチバックに設定されている。フィットはスポーティなRSに6MTが設定されているが、これとは別に5MT車が「13G・F」に設定されている。以前はCR-Zなどハイブリッド車でもMTが選べるモデルがああったが、現在は設定がないのが残念なところである。

・フィット


フィットにはハイブリッド車とガソリン車があるが、MTが搭載されるのはガソリン車のみ。標準の「13G・F」の2WD車に5速MTが、「RS」に6速MTが設定されている。MT車には誤発進抑制機能はないが、その他の「ホンダセンシング」は搭載されている。

・シビック


セダン、ハッチバック、タイプRと3車種あるが、セダンにはMTの設定はなく、ハッチバックかタイプRということになる。ハッチバックの6速MT車はCVT車に比べ過給圧を高めて加速フィールを向上させるなど、スポーツ寄りの性格を強めている。

・S660


スポーツ志向の強い2シーター・ミッドシップレイアウトの軽オープンスポーツ。MTは軽自動車では初となる6速MTを採用しており、これだけでも選ぶ価値があるモデルだ。

<SUBARU>

スバルも「WRX STI」と「BRZ」のみと少ない。以前はMT車の設定が多いメーカーという印象があるが、世代交代とともに急速に減ってCVTに集約されており、今ではスポーツモデルだけ。実用車での設定はなくなってしまった。

・WRX STI


ハイパフォーマンスな4ドアセダンで、トランスミッションは6速MTのみの設定。ATやDCT、CVTを採用するスポーツモデルが多い中で、ハイパワーをMTで操れるこのモデルは貴重な存在だ。

<ダイハツ>
ダイハツは、コペンのみ。コペンは楽しい軽オープンスポーツだが「ペダル踏み間違いの防止云々~」という観点で見ると、ちょっと方向性が違う感がするのは否めない。かつてはベーシックなミラにも設定されていたが、18年で販売終了となってしまった。ちなみに実質的な後継車である現在のミライースは全車CVTである。

・コペン


ローブ、Xプレイ、セロの3ボディタイプのいずれも5速MTを設定。1・2速にダブルコーンシンクロを採用したケーブル式シフトとすることで、心地よいシフトフィーリングが楽しめる。

<三菱>
三菱はMTが少ないというよりも、現状、乗用車のラインアップには設定車がない。何とも寂しい限りである。かつては4速MT+2段副変速機を組み合わせた「スーパーシフト」といった特徴あるMTを搭載していたこともあるメーカーだけに、復活を期待したい。

<前編へ>

おすすめ記事