今や希少な存在?新車で購入できるMT車紹介<前編>

コラム・特集

【2020年2月7日更新】記事内容を一部追加・修正しました

最近多発している「ブレーキとアクセルの踏み間違い事故」。特に高齢ドライバーによる事故が目立っているが、この踏み間違い事故を減らすのに効果があるのでは?と再び脚光を集めているのがMT(マニュアル・トランスミッション)車である。

が、MT車のラインアップは減りつつあるのが実情。商用車はまだ多いものの、乗用車ではスポーツモデルすらATが当たり前の状況で、日常のアシとなるような実用モデルではさらに選択肢が限られる状況である。

そこで今回は、その数少ないMTの設定がある車種を見てみよう。

<マツダ>

メーカー別に見てみると、MTに積極的なのはマツダとスズキだ。まずマツダはマツダ2、マツダ3、マツダ6、CX-3、CX-5、CX-30、ロードスターにMT車を設定している。要するにCX-8以外全車種だ。コンパクトからハッチバック、SUVまで網羅しているのは、MT派にとって心強いメーカーといえる。

・MAZDA2


軽快な走りが楽しめるコンパクトカーがマツダ2。ガソリンのほか、1.5Lのディーゼルエンジンも搭載し、現在新車で購入できる最小のディーゼルモデルでもある。MTはガソリン、ディーゼルのFF車に6速MTを設定している。ガソリン車は157万3000円、ディーゼル車は199万1000円から設定されているので、金額的にも購入しやすいモデルといえるだろう。

 

・MAZDA3

 

ボディタイプはハッチバックとセダンの2つあるが、MTを設定しているのはハッチバックのみとなる。先代アクセラはセダンでも6MTが選べただけに、ちょっと残念だ。エンジンは1.5Lと2Lのガソリン、1.8Lのディーゼル、そして2LのSKYACTIVE-Xが搭載されているが、MTは1.5Lのガソリン(FF)とSKYACTIVE-X(FF・4WD)に設定。6速MTが搭載されている。

 

・MAZDA6


上級セダン/ワゴンだが、このクラスでMTの設定があるのは珍しい、というか唯一の存在になってしまった。セダン、ワゴンともディーゼル車に6速MTが設定されている。上質・快適な室内空間と運転の楽しさの両方を備えた魅力あるモデルだ。

 

・CX-3


人気のコンパクトクロスオーバーSUVだが、このクラスでMTを設定しているモデルは少なく、このCX-3とスズキのジムニーシエラしか選択肢がない。ガソリン車は6ATのみだが、ディーゼル車はFF、4WDともに6速MTが設定されている。

 

・CX-5


ディーゼル車全車に6速MTを設定。ガソリン車には設定がないのは残念だが、現在、国産ミドルSUVの中でMTが選択できるのは、今やこのCX-5だけになってしまった。ディーゼルならではのトルクフルな走りを存分に楽しみたい。

・CX-30

登場以来、高い人気を集めている新世代のクロスオーバーSUV。もちろん6速MTが設定されている。エンジンは2Lガソリン、1.8Lディーゼル、2LスカイアクティブXを搭載するが、MTはガソリンとスカイアクティブXに搭載。ここまではマツダ3と同じパターンだが、マツダ3との違いはCX-30ではガソリンの4WDにもMTが設定されていることだ。

 

 

・ロードスター


MTがメインのライトウェイトスポーツ。ATの方が搭載グレードが限られるという貴重な存在だ。全車に6速MTを設定しているが、中でも標準グレードのSと上級のRSは6速MTのみでATの設定がないほどである。

<スズキ>

スズキは、アルト、アルトワークス、ジムニー&シエラ、ワゴンR、スイフト、スイフトスポーツに設定。特に実用的な軽乗用車でMTを選ぶなら、ほぼスズキ一択と言ってよい状態である。なおハスラーは先代モデルには設定されていたが、新型では残念ながら全車CVTとなってしまった。

・アルト/アルトワークス


実用軽ハッチバックのアルト。基本的にはCVTが中心になるが、最もベーシックな「F」グレードに5速MTを設定。価格は84万7800円(2WD)で、新車で購入できる乗用車のMT車としては最廉価である。またスポーティなアルトワークスはショートストローク化した専用の5速MTを搭載している。

・ジムニー/ジムニーシエラ


軽自動車のジムニー、登録車となるシエラとも全グレード5速MTを設定。さらに2WDと4WDを切り替えもマニュアルのトランスファーレバー式を採用。クロカンSUVらしいマニュアル操作が楽しめる貴重な存在だ。

 

・ワゴンR


スティングレーも含め幅広い設定があるワゴンR。17年2月の現行モデル登場時はMTの設定がなかったが、17年8月にMT車が追加され、標準グレードの「FA」に5速MTが設定されている。2WD、4WDとも選択可能だ。

CVT車はインパネにシフトがあるが、MT車はフロアMTになる
CVTのシフトがある部分は、小物収納スペースに

・スイフト/スイフトスポーツ


パワートレーン、トランスミッションとも豊富なラインアップを誇るのがスイフトの魅力の一つだが、その中でMTはスポーティな「RS」、中心グレードの「XL」、標準グレードの「XG Limited」の3グレードに設定。ただし4WD車に設定はなく、2WD車のみとなる。マイルドハイブリッド、ターボ車に設定がないのは残念だが、装備・価格に合わせて3グレードから選択できるのは嬉しいポイントといえるだろう。また、よりスポーティな「スイフトスポーツ」は6速MTを設定している。

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