渋滞予測や知って得するポイントを高速道路ドライブアドバイザーが解説 余裕を持った午後出発で渋滞回避も

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4月27日~5月6日まで今年のGWは史上初となる10連休となり、遠方への外出を計画している人も多いと思うが、高速道路を利用する際の渋滞も気になるポイント。そこで、例年以上に予測しづらい今回のGWの渋滞予測や回避ポイントなどを、NEXCO中日本東京支社で東名高速を専門とする高速ドライブアドバイザー、山本隆さんに話を伺った。

■GWの渋滞傾向は分散型

従来のGWは間にETC割引が適用されない平日を挟むため、前半と後半で混雑が顕著に現れる日があったが、今回のGWはすべて休日となりETC割引が適用されるため渋滞は分散されると予測。山本さんは「東名高速では特に名古屋方面の下り線においてはこの傾向が顕著で、25km以上の激しい渋滞はない一方、ほぼ連日午前6時~正午を中心に大和トンネル付近で15~20kmの渋滞が発生する」と分析する。

また、東京方面への上り線のUターンラッシュは5月3日夕方から交通量が多くなり、5日の午後に大和トンネル付近で最大30kmの渋滞が発生し、日付が変わる深夜まで続く見込みとなっている。

NEXCO中日本東京支社で東名高速を専門とする高速ドライブアドバイザーの山本隆さん

山本さんは渋滞を回避するポイントとして「下り線は朝から昼ごろまでが混雑のピークなので、午後の利用や時間にゆとりがあれば早朝や深夜の利用も検討してほしい」とアドバイス。さらに、同社のホームページ(https://www.c-nexco.co.jp/odekake/)で渋滞予測ガイドや、渋滞を回避するポイントなども動画で公開されているので、こうしたツールを外出前や予定を立てる段階で活用して計画を立てるのも一考である。

 

【GWの主な渋滞予測(NEXCO中日本渋滞予測ガイドより一部抜粋)】

  • 4月27(土)

・中央道・相模湖IC付近(下り)最大約40km/渋滞通過時間約120分/発生予測時間5時~16時

・東名・大和トンネル付近(下り)最大約15km/渋滞通過時間約50分/発生予測時間5時~14時

・圏央道・八王子JCT付近(外・内回り)最大約15km/渋滞通過時間約45分/発生予測時間5時~16時

・名神(東名)尾西BS付近(下り)最大約20km/渋滞通過時間約50分/発生予測時間6時~14時

 

  • 4月29日(月)

・東北道・加須IC付近(上り)最大約30km/渋滞通過時間約60分/発生予測時間15時~21時

・関越道・高坂SA付近(上り)最大約30km/渋滞通過時間約60分/発生予測時間14時~21時

 

  • 5月3日(金)

・名神・大津IC付近(上り)最大約30km/渋滞通過時間約120分/発生予測時間5時~16時

・中央道・小仏TN付近(上り)最大約25km/渋滞通過時間約100分/発生予測時間13時~0時

・関越道・東松山IC付近(下り)最大約35km/渋滞通過時間約70分/発生予測時間5時~13時

 

  • 5月5日(日)

・東名・大和TN付近(上り)最大約30km/渋滞通過時間約75分/発生予測時間13時~翌1時

・中央道・小仏TN付近(上り)最大約30km/渋滞通過時間約120分/発生予測時間10時~翌1時

※詳細な渋滞予測はNEXCO中日本ホームページ(https://www.c-nexco.co.jp/odekake/)を参照

 

■渋滞時のこまめな車線変更はさらなる渋滞や事故の原因

渋滞の発生地点として最も多いのは、下り坂から上り坂に差し掛かる「サグ部」と呼ばれる場所で、この部分だけで渋滞の半数以上を占めている。下り坂から上り坂になる地点では、目の錯覚で運転していても勾配の変化に気づかずいつの間にか速度が低下してしまうことがある。速度が低下すると後続車がブレーキを踏み、連鎖的な渋滞に繋がることが自然発生渋滞の原因となっている。こうした区間には、看板や電光掲示板に「速度回復」や「登り坂速度低下」といった注意喚起もされているので、前方車との車間は確保した上で一定の速度維持にも気を払いたい。

また、渋滞に巻き込まれたとき、少しでも空いている車線への移動を繰り返して渋滞から抜け出そうとしてしまいがちだが、この行為が渋滞をさらに悪化させる原因となる可能性もある。山本さんは「ついつい追い越し車線のほうが早いと考えて右に寄る傾向がありますが、渋滞したら基本的にどの車線でも所要時間は変わりません。車線変更によって後続車がブレーキを踏んで速度が落ちて、更なる渋滞を発生させる原因になっている」と、説明する。

さらに「車線変更をしないことによって、事故のリスクを低減し、あおり運転に巻き込まれる恐れもある急な割り込みもなくすことができる」と話し、渋滞時車線キープの重要性を話してくれた。

イラストはイメージです

 

■普段高速を利用しない人が気をつけるポイント

GWや大型連休になると、普段運転していない人も高速道路を利用する機会も多くなるが、こうした人が気をつけるべきポイントどこにあるのか。山本さんはまず「高速の運転に慣れていない人は休憩せずに距離を稼ぎたいと思いがちですが、こまめな休憩を取りながら運転してほしい」と話す。これには、高速に乗ってから1時間以内に発生する事故が非常に多いことが関係している。

一般道は、歩行者や自転車、信号があるので運転に神経を使うが、高速道路はスピードが速いものの運転が単調になりやすいので緊張感が解け、一気に眠気を誘われるという。山本さんはこういった要因が1時間以内の事故が多い原因の一つになっているとし、「眠くなっても無理をして走ろうとしないでほしい。ドライバーが複数人いる場合は運転を代わることも有効です」と語った。

また、逆走やあおり運転といったトラブルも近年急増している。逆走に遭遇した際は「逆走車は左側を走る傾向が強いので、逆走車がいるという情報を得たら速度を落とし、来ることを想定して左側によける準備をして走る」。さらに、あおり運転については「高速道路の中で止まってしまうのは非常に危険なので、SAやPAまで走行してから躊躇わず警察に通報してほしい」と対策をアドバイスした。

イラストはイメージです

NEXCO中日本のホームページでは、SA・PAをお得に利用できるクーポンや専用アプリも配信している。渋滞情報と合わせて、お出かけの前の計画に役立つツールとなりそうだ。

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