SUPER GT開幕戦はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が優勝

業界ニュース

4月14日、岡山国際サーキットで行われたスーパーGT開幕戦は、強雨のために31周目を終えた時点で途中終了。その時点でトップを走行していたNSX-GT8号車(野尻/伊沢組)が優勝となった。

いよいよ迎えた今季のスーパーGTだが、決勝日の岡山は朝から雨が降ったり止んだりとあいにくの天候。路面はウェットのため、決勝レースはセーフティカースタートとなった。

4周目にはセーフティカーが戻り、レースは本格的にスタートとなったが、GT300クラス車両のクラッシュで再びセーフティカー導入。10周目に再スタートとなったが、13周目に多重クラッシュが発生し赤旗中断。45分後に再開されたがコース上ではアクシデントが相次ぎ、結局30周目を終えたところで再び赤旗中断。そのまま終了となった。

この荒れた天候の中で、速さを見せたのはNSX-GT勢。フロントローからスタートした2台のGT-Rをパスし、1号車、17号車、8号車の3台のNSX-GTがトップを独占し周回。その後1号車は17号車と接触し後退するが、残る2台のNSX-GTは1-2で周回を続けた。

レースが途中終了した時点でトップはNSX-GT17号車(塚越/バゲット組)。が、1号車との接触でペナルティを受けて14位に降格となったため、2位を走行していたNSX-GT8号車(野尻/伊沢組)の優勝となった。なおレース周回が所定の75%に達せずに終了したため、規定によりシリーズポイントは半分が与えられる。

レースを終えた伊沢は「5番手スタートだったので水幕がひどくて何も見えず、どこを走っているかも分からないような状態だったが、序盤で前を行くGT-Rの2台を抜くことが出来たのが結果につながった」とコメント。「繰り上がっての優勝はNSX-GT同士が接触したことが原因なので、個人的には複雑。でもシリーズで良いスタートが切れたと考えることにしたい」とレースを振り返った。

GT300クラスは、レクサスRCF96号車(新田/阪口組)が優勝。予選2番手からスタートした96号車は、序盤からPPのNSX55号車(高木/福住組)と激しいトップ争いを演じたが、12周目にこれをパス。その後も安定した走りを続け、30周目でレースが終了されるまでトップをキープし、初優勝を飾ることとなった。

(写真=Sutton Photographic)