日産、新型ナバラ生産工場の機能拡大に240億円投資

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日産は4月10日、ピックアップトラックの新型モデル「ナバラ」の生産準備のため、プレトリア・ロスリンにある南アフリカ日産のロスリン工場に30億ランド(約240億円)の投資を行うと発表した。

同工場では現在「NP200」と「NP300」を生産し、南アフリカ国内やパンアフリカ地域の45ヵ国に向けて輸出している。今後、新型「ナバラ」の生産が加わることにより、日産の小型商用車(LCV)製造拠点としてのロスリン工場の機能を拡大させる。

ロスリン工場の新型「ナバラ」生産は2020年の開始を予定。現在の年間生産台数35,000台に対して市場状況次第によっては「ナバラ」の生産が年間約30,000台加わると見込まれており、生産体制を現在の1シフトから2シフトに増やす予定。また、機能拡大に伴い、工場での直接的な雇用に加えて現地のサプライチェーン全体で約1,200名の新たな雇用も創出する。

日産は、中小企業のサプライチェーンやスキル開発を支援する現地政府機関である自動車産業開発センターと協力し、新型「ナバラ」の生産準備を段階的に展開・支援するため、15の黒人所有企業を新たに選定。生産を拡大し、現地調達への支出を増加していくにあたり、これらの企業と提携していく。

日産ナバラ2018年モデル