フォルクスワーゲン グループ、リチウムの長期供給の覚書を締結

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フォルクスワーゲングループは4月5日、ドイツのヴォルフスブルクにて中国のリチウム製品メーカーGanfeng(ガンフォン)と長期のリチウム供給についての覚書に署名したと発表した。これにより、ガンフォンは今後10年間、フォルクスワーゲン グループ及びそのサプライヤーにリチウムを供給する。

フォルクスワーゲンAG コンポーネンツおよび調達担当取締役のDr. シュテファン ゾンマー氏は、今回の合意に関して「フォルクスワーゲン グループは今後10年間で、70モデル以上の電気自動車の発売を予定している。つまり2025年に納車する車両の約4分の1が電気で動くことになり、セル生産用の原材料に対する当社の需要は、今後数年間で急速に増加する。 私たちが早い段階でガンフォンとの間で締結したことは、電気化攻勢を実行する上で、非常に重要な戦略的意義がある」と述べ、今後高まり続けるリチウム需要を考慮し、フォルクスワーゲングループへの安定供給において重要なマイルストーンになるとコメントした。

また、フォルクスワーゲンAGのe-モビリティ企業購買担当責任者のミヒャエル ベッカー氏は「フォルクスワーゲンは、戦略的パートナーとともに、HVバッテリーのバリューチェーンに沿った相乗効果に取り組み、原材料の容量や競争力のある価格構造の確保と同様に、持続可能なバリューチェーンが重要であると考えている」と述べ、リチウム供給に加えて、フォルクスワーゲンとガンフォンの両社は、電池のリサイクルや固体電池など将来のトピックについても協力体制にあることを明かした。