フォルシア第4の事業部「フォルシア・クラリオン・エレクトロニクス」始動

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フランスの自動車部品メーカーであるフォルシアは4月2日、第4の事業部門として「FAURECIA・CLARION・ELECTRONICS(FCE)」を4月1日に発足したと発表。新事業部では、コックピットや低速域の先進運転支援システム(ADAS)分野でグローバルリーダーを目指す。

FCEは、クラリオンをはじめ、フォルシア傘下のパロット・オートモーティブとコエージェント・エレクトロニクスの3社を統合。9000名からなる新事業部は、現在の売り上げ14億ユーロ(約1750憶円)から2022年までに20憶ユーロ(約2500憶円)の売り上げを見込んでいる。なお、FCEのエグゼクティブヴァイスプレジデントには、クラリオンの川端敦取締役が就任する。

新事業部の代表となる川端氏は、「フォルシアはシーティング、インテリア、クリーンモビリティの三つの事業で構成されている。クラリオンの持つ電子技術やコンピューター技術、画像処理技術は、フォルシアシーティングやインテリアの領域で必ず大きな力を発揮できる」と述べ、クラリオンとフォルシアは補完関係にあると説明した。

フォルシアのパトリック・コラーCEOは、新事業部の設立は戦略的変革の重要なマイルストーンとし、今後はフォルシアとクラリオンの技術力を合わせ、未来のコックピット体験「コックピット・オブ・ザ・フューチャー」と、環境問題の改善技術「サステイナブル・モビリティ」に注力すると話し、同社の売上高を2018年の175憶ユーロ(約2兆1900億円)から2025年に300憶ユーロ(約3兆7600億円)に増加させるとした。