15社から最新モデルを中心に70台が集結!JAIA(日本自動車輸入組合)試乗会①

自動車 試乗レポート

日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)は2月5日から7日まで、JAIA輸入車試乗会を大磯プリンスホテル(神奈川県)を基点に開催した。加盟する15社から最新モデルを中心に70台(含展示車両)が集まり、自動車ジャーナリストや評論家、各種メディア編集者など延べ424人(87媒体、速報値)が参加。今回は2回にわたり試乗レポートをお届けする。この試乗会はJAIAの市場活性化策の一環として1982年から行われており、今年で39回目を迎えた。

■メルセデス・ベンツ・メルセデスAMG E534マチック+

〝電気の力〟で強烈かつ滑らかな加速

メルセデスAMGモデルは、ベース車にモータースポーツ参戦で鍛えられた技術や知見をプラスし〝異次元のハイパフォーマンスカー〟へと性能を押し上げたモデルだ。

試乗車は「メルセデスAMG 53シリーズ」と呼ばれ、直列6気筒ターボエンジン+インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)+電動SC(スーパーチャージャー)等を採用し、電気の力をパフォーマンス向上に活用している。

ISGはエンジンとミッションの間に置かれ、減速時の発電↓充電を行うほか、エンジン低回転時には動力補助し、さらにシフトチェンジ時は、エンジン回転の落ち込みをアシスト。電動SCは、ターボの効果が弱い低回転時にエンジンへの過給を行う。スムーズで途切れない加速、俊敏なレスポンスをもたらすパワーパックだ。

搭載されるエンジン(3・0㍑)は、単体でも最高出力435PSとパワフルで、前述の電気の力により、その加速はとにかく強烈でありとにかく滑らか。AT(9速)だが、いつシフトアップしているかもわからないほど。

一方、強力な制動力を発揮するブレーキでも大きく前のめることなく、終始クルマの姿勢は安定している。重心位置も低く、スポーツカーの如く安定してワインディングを駆け抜けられる。

ベースがEクラスだけに、ドアを閉めた瞬間、雑音が一切遮断され室内は静寂に包まれる。上級セダンの品質と桁違いのパフォーマンスが交錯する垂涎の1台だ。

■キャデラック・CTS プレミアム

ラグジュアリーとスポーティを見事に両立

先入観にとらわれ、物事の本質を見失うことも多々ある。情報のアップデートはとても重要なこと。アメリカ車に対するイメージが〝更新〟されていない人も、決して少なくないのではないだろうか。

このCTSは、燃費に頓着せず、乗り心地もソフトな、いわゆる旧来の〝アメ車〟ではない。高出力と好効率を両立させたダウンサイジング(直列4気筒2・0㍑ターボ、最高出力276PS、最大トルク400Nm)エンジンを搭載し、軽量化・高剛性化を図ったボディに先進の安全運転支援システムを搭載。走りはニュルブルクリンクサーキットで鍛え上げた等々、日欧スポーティセダンに比肩するプロフィールだ。

全長4・97m×全幅1・84m×全高1・465mのボディは、都心部でも持て余すこともなさそう。試乗は海沿いの自動車専用道からワインディングへ。自動車専用道では安定し、引き締まった乗り心地を堪能しつつ、上りの山岳路では2・0㍑ターボでも力不足を感じない。AWDにブレンボ製のブレーキや路面状況に応じて1000分の1秒単位で調整を行うマグネティックライドコントロール、正確なフィードバックをもたらすサスペンション等により、スポーティなドライビングが楽めた。

日欧セダンに比べCTSが抜きんでる部分は、ラグジュアリーな部分ではないだろうか。インテリアは伝統的なレザーシートやウッドパネル、モダンなカーボン素材も。美しき伝統と最新がバランスしたスポーツセダンといえる。

■テスラ・モデルS P100D

異次元の加速を見せる驚速EV

テスラ・モデルSは、欧州上級プレミアムセダンに引けをとらない流麗なスタイルと上質なインテリアが特徴だ。今回試乗したP100Dは、100kwhのバッテリーに、2種類のデュアルモーター4WDを組み合わせた最上級モデルで、テスラの中でも屈指のパフォーマンスを誇るモデルとなっている。

EVらしさを感じられるのは、センタークラスター全面に配されたタブレットのようなタッチスクリーンで、運転席に座ると物理的なボタンが配されていないことにまず驚く。ナビゲーションや空調、オーディオの操作だけでなく、ヘッドライトの点灯、ステアリングの操舵力、回生ブレーキや加速の強弱など車両の各種設定も、まさにここから指一本で操作できる未来感あふれる仕掛けが面白い。

P100Dはシステム最高出力611PS/最大トルク967Nmと、ガソリンエンジンでは6・0㍑V12級のスペックを誇る。タッチパネルで〝ばかげた〟という意味を持つルーディクラスを選択すると、アクセルを踏んだ瞬間からフルトルクを発揮。無音状態から一気にトップスピードへ到達し、約2・2tの車重を感じさせない異次元の加速は、ガソリンエンジン車では体感できない感覚だ。

また、すべてが電子制御なので、プログラムのアップグレードで車両を常に最新に保てるのも将来のクルマの形を示している。さらに、2960㎜のホイールベースも相まって後席の足元スペースも広大。さらに、フロアがフラットになっているので、一般的なセダン以上に居住性は良好だ。

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