走る、曲がる、止まるという基本要素を高次元で満たすコンパクトカー VW・ゴルフ試乗

試乗レポート

2013年6月にデビューした7代目のフォルクスワーゲン・ゴルフが、先日マイナーチェンジを実施。内外装デザインのブラッシュアップをはじめ、最新の安全運転支援装備を搭載するなどで、その魅力を一段と高めている。

今回のマイナーチェンジでは、エクステリアの変更は少ない。ヘッドライトをLEDに変更し、リヤに流れるようにウインカーが灯火する「ダイナミックターンインジケーター」を採用した程度で、エクステリアの見た目は大きく変わらない。

一方、インテリアに目を向けてみると、メーターパネル部に12・3インチのディスプレイ、センタークラスターに9・2インチのタッチスクリーンを採用し、大きく先進感を増した。タッチスクリーンになったことで、空調以外の物理的なスイッチがなくなり、インパネまわりはすっきりとした印象を与えている。

また、タッチスクリーンは、手の動きを検知してコマンド操作が可能な「ジェスチャーコントロール」を採用。BMW・7シリーズなどの高級車にも同様の機能が搭載されており、ゴルフクラスのコンパクトカーには初めて採用されたという。この機能は左右に手を振り払うような動作をするとメニュー画面をスクロールできるものとなっているが、現状ではオーディオの音量調節やラジオの選局ができないのが残念。このあたりの操作感が向上すると、さらに利便性の高い機能として重宝できそうだ。

 

(視認性も高い12・3インチのディスプレイ(左)、ホールド性も高いフロントシート)

安全装備は、渋滞などの低速走行時にドライバーを支援する「トラフィックアシスト」を採用。レーンキープ時のステアリング操作も自然なフィーリングで、速度差のある前走車に追いついた時の減速制御も不安を覚えることは無かった。

今回試乗したTSIハイラインのパワートレーンは、直列4気筒1・4ℓターボ(最高出力140PS/最大トルク250Nm)に7速DSGの組み合わせで、こちらはマイナーチェンジ前から変更はなし。低速域から豊かなトルクを発揮し、発進から中高速域までスムーズな加速性能を持っている。

 

(直列4気筒1・4ℓターボエンジン(左)、テールランプを全車LED化)

また、基本的なハンドルの操舵感は重めで、スポーツモードにするとさらに重くなり、コンパクトカーらしからぬ重厚なハンドリングが印象的。カーブに入っても大きな姿勢変化を見せず、ブレーキのタッチも良好だ。今回は箱根のワインディングをドライブする機会があったが、走る、曲がる、止まるといったクルマに求められる基本的な要素を、ゴルフは高次元で満たしていると改めて実感させられた。

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