専用装備でクラストップレベルの走行性能を実現 ホンダ・ステップワゴン モデューロX 試乗記

試乗レポート

ホンダの純正アクセサリーパーツの開発を手がけるホンダアクセスによるコンプリートカーブランド「モデューロX」。2012年のN-BOX、2015年のN-ONEに続く第3弾として、ステップワゴンに設定された。

各部に専用パーツが配されたステップワゴン モデューロXだが、エクステリアでまず目を引くのは大開口グリルを採用したフロントまわり。親しみやすい穏やかなベースモデルから一転して、押し出しの強さを強調したスタイルとなっている。これに加え、専用エアロバンパーや、エンジンアンダーカバーを装備することで走行風をエンジンルームに取り込んでから下面に流し、車体下部のフィンで整流することですぐれた空力性能を実現。見た目だけでなく走行性能にもこだわり抜いている。

 

インテリアは、ロゴ入り専用ブラックコンビシート、本革巻ステアリング、本革巻セレクトレバー、ピアノブラック調インパネなどを専用装備として採用。全体を黒基調でまとめることでスポーティ感のあるエクステリアと一体感をもたせながら、随所に質感の高い装備を取り入れることで上質感を醸し出す。

1・5Lターボエンジン(最高出力150PS/最大トルク203Nm)+CVTのパワーユニットは、ベースモデルから変更はなし。試乗前は1700㎏を超える車重に1・5?ターボではパワー不足になりそうだが実際に走行してみると、首都高での短い合流や登坂路での走りにもまったく不満を感じない。1600回転~5000回転まで最大トルクを発揮するエンジンは、街乗りから高速まで幅広いシーンでの使いやすく、軽快な走りも印象的だ。

足回りには、バネの堅さとアブソーバの減衰力に変更を加えた専用サスペンションを搭載し、ベースのスパーダから15㎜ローダウン。低速域での走行では段差の乗り越えなどで路面からの入力を感じるシーンもあったが、全体的にはフラットかつコンフォートな乗り味で、スポーティな見た目のイメージとは異なり上質な印象だ。

また、高速巡航時の安定感が高いのも特筆できる部分。ステップワゴンはわくわくゲートを搭載するために剛性が引き上げられ、もともと高い走行性能を持っているが、このモデューロXでは、その素性にさらに磨きがかけられたような印象である。長距離ドライブでは、ドライバーだけでなく、助手席や後席に座る同乗者も疲労感を感じることは少ないだろう。

   

ターボエンジンやわくわくゲートなど、他のミニバンにはない要素を持つステップワゴン モデューロX。スポーティなクルマがほしいけれど、家族の事情などで諦めていたというお父さんだけでなく、お母さんにも喜ばれそうな高い使い勝手や上質なインテリアを持つモデルになっている。