キビキビとした軽快な走りがさらに進化 スズキ・ソリオバンディットハイブリッド 試乗記

試乗レポート

軽自動車は取り回しや高い経済性が魅力だけど小さすぎる、ミニバンは便利だけどもっと小さいクルマがほしい…。そんなニーズに応えるように誕生したのがソリオだ。軽自動車より一回り大きいボディに広々とした室内空間と、狭い場所への駐車なども楽なサイズ感がファミリー層から支持を集め、誕生以来高い人気を誇っている。

このソリオが昨年にフルモデルチェンジされ、2代目となった。昨年の段階では、ベースグレードと、従来のオルタネーターに代わり、出力を向上させたモーター機能付発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせて搭載した「マイルドハイブリッド」のみだったが、先日待望の〝フルハイブリッド〟仕様車が登場。コンパクトなボディに広い室内空間というコンセプトはそのままに、高い燃費性能と軽快な走行性能が一段と高められたモデルに仕上げられている。

 

(ハイブリッドシステムを後方床下に配置)

まずは乗り込んでみて感じるのは、やはり室内空間の広さだ。コンパクトなハイブリッドシステムを後方部床下に配することで、従来と変わらない空間を確保。現行モデル登場時にもその室内空間の広さに驚かされたが、フルハイブリッド仕様車においてもそのイメージはまったく変わらない。

シートは座ると大きく沈み込むタイプで、ホールド感が高いのが特徴。座面のサイズにもゆとりがあり、長時間ドライブでも快適だ。また、後席はスペースにゆとりがあるだけでなく、165㎜のスライド幅や最大56度の角度が調節できるリクライニングによって、ゆったりとくつろげる空間となっている。

 

続いて、見晴らしの良い開放的な運転席に座って運転してみる。走らせてすぐに実感できるのは、クルマ全体の動きが軽快であること。発進から高速域までの加速、ステアリングやブレーキ、アクセルの反応など、すべての動作がスムーズなのが印象的。ハイブリッドシステムを搭載しながら、全モデルで重量1000㎏未満を実現した技術力の高さが光る。

高速域では、MGU(駆動用モーター)が状況に応じて加速をアシスト。従来モデルでは高速道路での追い越しや加速といった場面で余裕が感じられなかったが、フルハイブリッド仕様車では、ストレスなくスムーズな加速の力強い走りでロングドライブをこなすことが可能だ。

EV走行は細かいアクセル操作などのコツがいるものの、クルーズコントロールや郊外の道路などを一定速度で走行するシーンでは燃費向上に大きく貢献。また、EV走行とエンジン走行の切り替わりが判らないほどエンジン音が抑えられており、静粛性の高さもフルハイブリッドの特徴のひとつだ。一方でマイルドハイブリッドはストップ&ゴーが連続する市街地などでその強みを発揮するので、試乗で乗り比べてみてライフスタイルにあった選択をしてほしい。

さらに、背の高いワゴンにありがちな、コーナーでの不安定さなどもうまく抑えられている。ロールはそれなりに出るものの、その出方が自然でタイヤの接地感が失われていないので、同乗者が不安を覚えることはなく、挙動の自然さもコンパクトカートップクラスのものと言える。

マイルドハイブリッドに加えて、フルハイブリッド仕様車が揃ったソリオは、街中からロングドライブまで幅広いドライブが楽しめる実力派。コンパクトカーを検討しているユーザーだけでなく、ミニバンからのダウンサイズや軽からのサイズアップユーザーも必見のモデルになっている。

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