低回転からの太いトルクで街乗りから高速まで器用にこなす走行性能「プジョー308SWアリュール試乗」

試乗レポート

プジョー・シトロエン・DSの3ブランドからなるPSAグループが7月に日本初導入した最新のクリーンディーゼルエンジン「BlueHDi」。第一弾として投入されたのが1・6ℓと2・0ℓのターボで、プジョーブランドでは308に2種類、508に2・0ℓが搭載されている。今回は1・6ℓターボを搭載する308SWアリュールに試乗し、その走りをチェックした。

デザイン面では、リヤに配された専用エンブレム以外ディーゼルモデルであると主張するものは無く、小径ステアリングと、インパネの高い位置にメータークラスターを置くプジョー独自の「iコックピット」が特徴的なインテリアも現行モデルのものが踏襲されている。

見た目もガソリンモデルと大差のない308SWだが、運転席に座りエンジンを始動してみるとディーゼル特有のエンジン音や振動が見事に抑えられているので、そのイメージをさらに強める。エンジンの回転も滑らかでスピードを上げてもキャビン内に入るエンジン音は最小限だ。ちなみに高速道路での時速100㎞前後の巡航でエンジン回転数は1600~2000rpmで推移。中速域からの加速もガソリン車と同等のスムーズさで、ガソリン車からの乗り換えでも違和感を覚えることはないだろう。

  

1・6ℓディーゼルターボは最高出力120PS/最大トルク300Nmというスペックで、1750rpmの低回転から最大トルクを発揮し停止状態から車体をすっと加速させ、街乗りの速度域でもなかなか力強い走りを見せるのが印象的。どの速度域でもフラットな乗り心地を体感できる。素直なハンドリングに加え、アクセル操作に対するレスポンスも良好なので、ストップ&ゴーが連続する街乗りから、小刻みな操作が必要なワインディングロードでの走りまで器用にこなすのがこのモデル最大の特徴と言える。

一方で、スポーツモードを選択すると、エクステリアのイメージとは異なるスポーティな走りを見せる。シフトレバー下にあるスイッチを長押しして起動させると、メーターの文字盤が白から赤に変わり、エンジン出力やトルクを表示するバーグラフがメーター中央に表示され、まずは視覚から走りのイメージを高める。また、通常のアイドリング時にはほとんど感じられなかった排気音が、スポーツモードを起動させた途端にこれでもか言わんばかりの音をキャビン内に響かせる。さらに、ステアリングとアクセルのレスポンスはさらに鋭くなるので、もしワインディング等で試乗できるシーンがあったら、このスポーツモードでの走行をぜひ試してほしい。

街乗りでの扱いやすい走行性能から高速やワインディングでも安定した走行性能を見せてくれた308SWアリュールBlueHDi。約14万円のエコカー減税に加え323万8000円という価格でこのパッケージを実現しているクルマはほとんど無い。週末などでロングドライブに出かけるユーザーだけでなく、高い使い勝手と経済性を求めるユーザーにも注目してほしい1台になっている。

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