さらに向上した応答性と直進安定性 マツダ・アクセラスポーツ 15XD 試乗記

試乗レポート

7月に実施された大幅改良によって、新たに1・5ディーゼルターボエンジン搭載モデルが登場したマツダ・アクセラ。また、エンジンでシャシー性能を高めるという「G‐ベクタリングコントロール(GVC)」も新たに採用され、さらに人馬一体の走りに磨きがかけられた。

マツダはこれまで、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作感や応答性に一貫性を持たせることで、人が運転しやすい車両特性と人馬一体感を作り上げてきた。GVCは、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させるもので、ハンドルを切り始めるとトルクを制御し減速Gが発生。これによって前輪に荷重を移すことでグリップ力を高め、車両の向きを変えやすくする。ハンドルを直進状態に戻すとトルクを復元し、後輪への荷重移動を行ないクルマの安定性を高めるという。

実際にドライブしてみると、一般道での右左折や車線変更後の車両の揺り戻しは微小に抑えられており、なにより直進安定性が向上しているというのが第一印象だ。GVCを搭載したアクセラでは、直進時でも路面状況に合わせてハンドルを常に微修正しながら運転することが少なく、高速道路を長距離運転するシーンでは疲労の軽減に貢献するとともに、より真価を発揮するだろう。

  

 ただ、減速Gは最大でも約0・05Gとしていることや、メーターなどにGVC作動中と表示されないことから、GVCはドライバーが驚くような効果を実感できるものではない。しかし、いかにも電子制御などによるわかりやすくわざとらしいものではなく、ごく自然なフィーリングでこれらを実現しているところに、マツダの哲学や人馬一体の走りに対する深化を感じられた。

また、ナチュラルサウンド周波数コントロールを採用したことで、アイドリング時のエンジンは静かになっており、走行中でもディーゼル特有のエンジン音が気にならないレベルに抑えられている。

今回は高速メインの試乗ながら燃費はメーター表示で18・0㎞/Lを計測し、低燃費+軽油という経済性の高さも魅力の15XD。また、発進から中速度域までスムーズに加速し、アクセルワークに対するレスポンスも違和感もない。さらに、アクセルを踏んでからの加速感を感じるタイムラグも少ないので、首都高入口の短い合流や前方車の追い越しでも不足を感じさせない力強い走りを見せた。加えて、安全運転支援機能が充実した上級グレードを設定するなど、アクセラの主力グレードとして人気を集めそうだ。

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