【車屋四六】マツダコスモ

コラム・特集 車屋四六

コンピュータに起因するプライバシー問題が年々厳しくなるが、日本での発端は都下国立市で始まったようだ。

昭和50年/1975年10月“国立市電子計算機運営に関する条例案”なる案件が市議会に提出された。
要は、コンピュータが人間のプライバシーを犯してはならないということ。これがコンピュータに関連する、プライバシーを問題にした我が国初の役所問題だったようだ。

アメリカが泥沼にはまり込んだベトナムで、サイゴンが陥落した75年10月に、マニア待望、ロータリーエンジン搭載の二代目コスモが誕生した。

マツダ初のロータリーエンジン搭載車、初代コスモはスパルタンなスポーツカーだったが、二代目は初代とは打って変わってゴージャスムードのスポーティークーペに仕上げられていた。

クーペの美しい後ろ姿

二代目は、当時マツダのフラグシップカー・ルーチェから発展させたパーソナルカー、という触れこみだった。
安い車を望むユーザー目当てのガソリンエンジン搭載車も用意されていたが、本命はマツダ得意のRE搭載の高級パーソナルカーだったのである。

誕生当初、二種類のロータリーエンジンが用意されていた。
573ccツーローター/125馬力と、より強力な654ccツーローター/135馬力の二機種。ちなみに最上級グレード、リミテッドの値段は179.5万円だった。

本物より1万円も高値のグッチが、こともあろうに三越で売られて話題に、更に丸井でも偽のセリーヌが見つかったりした79年9月に、コスモはマイナーチェンジした。
ちなみにフロントホックブラなる物が登場したのも、この年。

ここで、強力な13B型ロータリーエンジン搭載の、コスモの諸元を紹介しておこう。
全長4630㎜、全幅1685㎜、全高1325㎜、ホイールベース2510㎜、車重1170kg(リミテッド)。
乗車定員5名。タイヤ195/70SR14・四輪ディスクブレーキ。
13B:654ccx2・4バレルキャブレター・圧縮比9.4・140hp/6000rpm・19.0kg-m/4000rpm。53年排気ガス規制を三元触媒+二次空気供給でクリア。

コスモクーペは美しい姿だったが、当時アメリからの要求だったのか、クラシック姿のランドーをノッチバックで仕上げたクーペを、77年に登場させている。

当時は排気ガス規制実施で、各メーカー、どのブランドも軒並みパワーダウンしていた中で、マツダのロータリーエンジン軍団だけが元気一杯だった。

が、人の気持ちは判らぬもの、軒並み元気をなくしたのに元気一杯が時流に反すると捉えられたのか、徐々に人気が下降して、末期には売れなくなってしまった。

やがてフルモデルチェンジで三代目の登場が81年。
カーラジオからは、寺尾聡の♪ルビーの指輪、♪ハイスクールララバイ、♪大阪しぐれ、♪スニーカーブルース、♪奥飛騨慕情などが、聞こえて来る時代だった。

最初の報道関係試乗会で撮影(箱根):まだフェンダーミラーの時代

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