VW,初のプラグインハイブリッドモデル「ゴルフGTE」試乗

試乗レポート

昨年9月に新たにラインアップに加わった、フォルクスワーゲン初のプラグインハイブリッドモデル(PHEV)「ゴルフGTE」。EVとHVの二つの走行モードのほか、GTIのDNAを継承したスポーティな走りが味わえるGTEモードを備えているのが特徴だ。

1.4ℓTSIエンジンとトランスミッションの間に電気モーターを配置

イグニッションスイッチをONにすると“ピっ”という電子音とともにシステムが起動する。システム起動時はEVモードに設定されているため、エンジン音はもちろん聞こえない。最高出力109PS、最大トルク330Nmを出力する電気モーターとPHEV専用に開発された6速DSGが、走りはじめからキビキビとした軽快な加速を発揮する。EVモードのままでも最長53・1㎞の走行が可能なため、街乗りには最適。フラットな乗り心地としなやかな足回りに加え、ガソリンを一滴も使わないエコな走りで心身ともに快適な移動が可能だ。

遠出するにはHVモードがおすすめ。150PS/250Nmを発揮する1・4ℓTSIエンジンを電気モーターがアシストすることにより、心地良い加速が味わえる。高速道路の登坂車線や追い越し時でも、ストレスを感じることなく運転できるだろう。また、JC08モード燃費は23・8㎞/?。最初のうちはEVモードで走行して、電力が低下してきたらHVモードへ移行。2段階の調整が可能な回生ブレーキで移動しながら充電すれば、さらに低燃費な走りでお財布に優しいロングドライブができるのも嬉しいポイントだ。

エコな走りだけでなく、スポーティな走りも楽しみたい人はGTEモードを是非試してもらいたい。このGTE走行モードは、シフトレバーの左側にある「GTE」スイッチを押すだけで簡単に走行モードを切り替えることが可能。TSIエンジンと電気モーターが同時に作動し、よりパワフルな出力を発揮する。さらに、ステアリングやアクセルペダルのレスポンスも向上し、ドライバーの操作に瞬時に応えるスポーティな性格に一変。これはエコ優先の国産HVでは味わえない魅力だ。エコも走りもというぜいたくなニーズに対応する楽しいモデルである。

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