スバルハイブリッドモデル第2弾「インプレッサスポーツハイブリッド」試乗

試乗レポート

スバルのハイブリッド第2弾として登場したのが、インプレッサスポーツハイブリッドである。搭載するシステムは、基本的にはXVハイブリッドと同じもの。コンパクトで高性能なモーターとバッテリーをシンメトリカルAWDレイアウトに統合したものだ。

ただしXVに比べ、高速域において積極的にバッテリーを活用することで燃費を向上させるなどバッテリー制御が変更されたほか、リニアトロニックも改良され、よりリニアな加速を実現したという。

さてスバルのHVの特徴は、燃費性能よりも「スバルらしい走りの楽しさ」に重点が置かれていることだ。もちろんインプレッサスポーツハイブリッドも同様。モーターのアシストにより発進からスムーズに加速し、街中から高速までキビキビとした走りが楽しめる。

ちなみに全長は4420㎜、ホイールベースは2645㎜でガソリンモデルと同じだが、全高は25㎜、全幅15㎜拡大。全高は高くなっているが、重心高は床下にハイブリッドシステムをバランス良く配置することで10㎜低くなっており、走行安定性に貢献している。

このため乗り味はガソリンモデルと比べて少し厚みが増し、快適性が向上した印象だ。動きの俊敏さでは軽量なガソリン車が勝るが、高速域での安定感などはHVが上回っている。また、より正確性を増したステアリングのレスポンスや、リヤタイヤの接地感も心地良さを感じるポイント。クルマ全体のバランスの高さでいえばHVが優位といえるだろう。

スバル商品企画本部 高津氏によると、フロントサスペンションの横剛性を上げることで、ステアリングレスポンスを向上し、WRXのリヤサスペンションのジオメトリーを採用することでグリップ力を高めたという。またその他にも、コイルスプリングやダンパーの特性を最適にチューニングし、WRXで培った技術を乗りやすい車にするために投入したそうだ。ハイブリッド車でも走りを楽しみたい方には、ぜひ試乗をおすすめしたい。

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